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ドラゴンウォリアー ~Dreamers~のラスボスである。 ドラゴン=ドクターの手で造られた最強の兵士である。 ドクターの手によって創造された人物であるが、完全に支配下に置かれてはいない。 予め言語を喋る事が出来ないようになっている為に常に無口であるが、 その性格はひたすらに強者を求める生粋の戦闘狂である。 変身前からシーゲルヘヴンを防ぎきるなどの恐ろしい力を見せるが、 龍の姿に変身する事で圧倒的な速度で驚異的な威力の攻撃をする。 その力はアキト=スカイシー一人では敵わないレベルであり、 彼を倒すには伝説の戦士ドラゴンウォリアーの力が必要となる。 IF作品においてはドラゴン=ニートの手先として登場、 主無き城にてアキト=スカイシー達を待ち構えていた。 この際ドラゴン=ニートによる幻覚によりコントロール下におかれていたが、 逆にその為にアキト=スカイシーらが融合せずとも倒す事が出来たのである。 専用の技を持たない彼であるが、その戦闘力はガイの一族の龍に匹敵する。 ドラゴン=ドクターの様々な知識によって創造された彼だが、 彼女の手によってアレンジが加えられており、既に最初の原型はなくなっている。 ドラゴン=グール ドラゴンウォリアーⅣ ディセンダントに登場した彼の亜種。 量産型だけあって一個体ずつの個体性能はドラゴン=ゾンビに劣るが、 高い体力と軍隊を組んだ時の戦力は侮れない。
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ちびキャラトーク(パターンF) ちびキャラトークのナイト4:ビリッチ/ヒーラー4:ロザリー/プリンセス2:ノーラ/プリンセス3:アルジャのトーク詳細。 1日目 「あら、見ない顔ね あたしの名前は○○。 だれか、あたしの退屈を 紛らわせてくれる人はいないものかしら? 退屈で退屈で、死にそうだわ! 」(♪) 2日目 「あんた、前にも会ったわね。 ここで、なにをしてるの? ヒマなの? ん? ひょっとして… あんたがあたしの相手を してくれるってわけ? 」 →YES 「なんであたしが あんたなんかに 相手をしてもらわなきゃ いけないのよ! 」 →NO 「べ、別にあんたなんかに 相手にしてもらわなくても いいんだからっ! 」(♪) 3日目 「ほんと退屈だわ… このままじゃあたし どうかしちゃいそう… 竜退治を手伝うために はるばるカザンまで やってきたって言うのに… 」(♪) 4日目 「あら、またあんたか。 ヒマそうね。 …あたしの愚痴を 聞きたいとでもいうの? 」 →YES 「素直ね いいことだわ。 って、これから用事があるんだった! 明日にでも話してあげるわ。 」(♪) →NO 「あら、そう? 別にいいわよ。 あんたなんかに話してやらないんだから。 」 5日目 「あたしは竜退治を手伝うために カザンにやってきたのよ。 竜退治のギルドから呼ばれてきたの。 だから わざわざカザンまで やってきたっていうのに…! 」(♪) 6日目 「はるばるカザンにやってきたら あたしを呼びつけたギルドは 解散してたの! 人を呼びつけておいて 解散とか… 信じられないんですけど! 」(♪) 7日目 「ギルド解散の理由? リーダーが突然結婚するって 言い出したのよ。 危ない真似はもう出来ないって だからオレは抜けるとか 言い出しちゃって… 本当にいい迷惑だわ! 」(♪) 8日目 「さらに失礼しちゃうのが 残りのメンバーが さっさと別のギルドに移って あたしを置いてけぼりにしたことよ! なんであたしがこんな目にあわないと いけないのよ!」(♪) 9日目 「そんなわけで その駄目駄目ギルドのせいで あたしは失業中ってわけ。 あー ヒマだわ! 」(♪) 10日目 「あんたはいつ見ても平和そうねぇ… どうやったらそんなにのほほんと していられるの? 教えなさいよ! 」 →YES 「いや、別に聞きたくないから… もう…空気読みなさいよね 」 →NO 「…ちょっ! あたしがかまってやってるからって いい気にならないでよね! 」(♪) 11日目 「もうこうなったら あたしが自分でギルドを作るしか ないのかなあ… そしたら ヒマそうなあんたを 一番最初に入れてあげてもいいのよ? 」 →YES 「あんたなんかじゃなくて もっと強そうな人を誘うわ! …もしかして本気にしちゃった? 」 →NO 「べ、別にあんたになんて 入ってもらいたいなんて 思ってないんだから! 」(♪) 12日目 「ギルドを立ち上げるために 毎日忙しくて。 あんたと喋ってるヒマなんて もうないのよ。 」(♪) 13日目 「なあに? あたしは忙しいのよ メンバーを集めないとならないんだから! なかなか、集まらないものね… …。 」(♪) 14日目 「朝から晩までかけまわってるけど フリーのハントマンって そんなに少ないものなのかしら… あんたぐらいのものね… ヒマなハントマンなんて。 」(♪) 15日目 「… メンバーが ぜんぜん集まらないわ。 こんなはずじゃ なかったのに…。 」(♪) 16日目 「… 結局ギルドのメンバーは 誰も集まらなかった。 なんであたしばかりこんな目にあうのかしら。 こんなことになったのは ひょっとして やっぱり あたしのせいかしら… 」 →YES 「… その通りよね、きっと。 お願い。 今日は一人にしておいて… 」(♪) →NO 「じゃあ誰のせいなの? あたしは誰に怒ればいいの? 」 17日目 「ねえ あんたをギルドメンバーにしてあげるって話… あの時は断ったけど… まだ覚えてる? 」 →YES 「あんた、本当にバカね… あたしのギルドなんて あたししかいないのよ …それでもいいというの?」(♪) →NO 「もういいわ… 放っておいて! 」 18日目 「結局あんた以外 あたしのギルドに入ってくれるなんて人は 誰もいなかったわ。 もう大丈夫 気づいたから。 あたしはそんな器じゃないってこと ただそれだけの話よ。 」(♪) 19日目 「あんたもヒマねえ。 そんなにあたしと話したいの? …でもそんなあんた 嫌いじゃないわ。 ところで知ってる? いよいよ竜がこのカザンの近くまで やってきたそうよ。 」(♪) 20日目 「大統領はカザン防衛隊を組織して 竜に立ち向かうことを決めたんですって。 あたしのところにも誘いが来たわ。 だから…あたし 行こうと思うの。 あたし以外の誰かが活躍しちゃうなんて ガマンできないし!」(♪) 21日目 「カザン防衛隊に参加したわ! もう少ししたら いよいよ戦いに出るかもしれない。 竜たちの大群を攻撃して カザンから標的を逸らすの。 運がよければ竜たちのリーダーを倒して カザンを救えるわ! 」(♪) 22日目 「戦いか… 現実味はまだないわね。 でも… …ひょっとしたら あんたとくだらない話をするのも これが最後になるかもね… 」(ハートマーク) 23日目 「ねえ… ううん… なんでもない。 …。 」(ハートマーク) 24日目 「… あのさ… 明日、会えない、かな… 渡したいモノがあるの 」 →YES 「明日、絶対にここに来なさいよね? …いつまででも、待ってるんだから 」(ハートマーク) →NO 「そう… あんたにも都合あるもんね…」 25日目 「来てくれたのね… あたしの大事なモノ 受け取ってほしいの。 お願い。 目をつぶって… そして、忘れないで。 ○○○○(パスワード) メモ、してくれた? 」 →YES(ハート大量) 「ありがとう… あんたのこと あたし絶対忘れない。 ちゃんと無事に帰ってくるから だから… あたしのこと忘れたら 承知しないんだから! 」 →NO パスワード画面へ戻る
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第二回戦【城】SSその3 ◆ ◆ 勧告しよう。 あなたは、このSSを最後まで読むことが出来ない。 ◆ ◆ ≪sight:遠藤終赤≫ 「何ですか、これは」 遠藤終赤は困惑していた。 ステージ『城』。目高機関が設えた和風城郭、その内部。 対戦相手の二名に出会った時、彼女は、早くもその推理力を総動員せざるをえなかった。 その足元を、ネズミが通りぬけていく。 「……興味深い『証言』です」 その困惑は、紅蓮寺工藤の能力【創作の祭典】によって伝えられた、 『この世界はSSである』 『読者投票によって正史が決まる』 そして、 『このSSは黄樺地セニオの作者によるSSであり、彼の勝利が確定している』 などの、無数の真実に対してのものであったり、 「ヒヒヒ、あ、あったかくなってきちまった。あったかくなってきちまったよォー!」 廊下に飾られた武者鎧の腕に跨って、角オナニーをしている狂人であったり、 「ヤッベwwwてーことは俺なにもしなくても勝てるってことじゃぁんwww 神に愛されてるオレ流石すぎwwwww」 廊下の壁から、“下半身だけを生やした”チャラ男であったりした。 「マジ最高ウィッシュ! じゃーのんびりすっかー、試合とかチョーめんでーもん~www いやーチョー焦ったわ~wwwどーしよーかと思ったしィwww」 「ヒヒ ヒヒヒ! い、いいケツしてやがる! ハァハァ……ハァハァ……!」 「ちょwwwクドーちゃん声エロっwwwヤベー超見てー超ヤりてぇ~wwwでも動けねえwwwマジ勘弁ww」 左斜め前方。紅蓮寺工藤。武者鎧の腕に自らの股間を押し付けて愛撫している。 右斜め前方。黄樺地セニオ(下半身)。上半身は向こう側に貫通しているようで、声は聞こえる。 「……なるほど。ポータルですか」 ひとまず、最も簡単な真実から推理する。 セニオは、ポータル移動で三割の確率を引き当てて失敗し、今『かべのなかにいる』のだ。 なんという不運。いや、むしろ即死していないだけ幸運か? 「ハァハァ……ウッ! あー! ああ゛~……!」 ギャリギャリギャ リギャリギャリと、紅蓮寺がこめかみに押し付けた銃を鳴らす。声のトーンがどんどん高くなっている。 「ヒィヒ、ヒヒヒ! ――なんだァ、ケツ男! 世界平和か! いいねえ! 平和になったら楽しいことしかないもんなァ! 素敵になるぜ! ヒヒヒヘハハハ!」 「ウェーイ、だろだろ~? ヤベッショ? パネッショー?wwwだからさァクドーちゃぁん、ちょっくらここ出るの手伝ってくれね? ヨッキュウフマンなんだろ?wwwここヌケたらさァ、満足させてやるぜぇ、どーよwwwwwww ま、どうせオレが勝つのは分かってるんだしさァ、楽しもーぜぇ?www」 「ヘヘヘヒヒヒヒヒ!! イヒ、イヒヒッ! ヘヘヘヘヘヘ!! 誘ってやがんノかァ? 誘ってやがる ぜこのケツ男! ケツのくせに! ああ~、ちんこがあったら掘りてぇなァ!」 「…………」 帰りたい、と終赤が思ったかどうかは定かではない。 一見、というよりどうみても隙だらけでしかない二人に対し彼女が攻撃を加えないのは、言わずもがな、警戒しているからである。 セニオが勝利する運命。そして、それを伝えてきた奇怪な能力。 それに対し、迂闊に行動するのは命取りになりえると判断したのだ。 廊下の端を、ネズミが走り抜けていく。 直後、ぐりんと、異様なまでに上半身を反り返らせた紅蓮寺がこちらを見据えた。 「ハァ、ハァ、――ウッ! 大日本軍事探偵制ェ? ヒヒヒ! 勘弁してほしいなあ! おれは探偵は嫌いなんだ! なあ、『エンドウ 』! ヒヒヒ!」 「む」 その呼び方に妙な敵意を感じ、咄嗟に終赤は、指先を紅蓮寺に向けた。 「犯人は――」 その一連の動作は、弓道の射法八節にも似ている。 足踏み。胴造り。弓構え。打起こし。引分け。会。離れ。残心。 それと同じように、終赤は古来より先人によって積み上げられた形式(フォーム)に則り、致命となる矢(すいり)を撃つ。 「――お前だっ!」 射法八節ならぬ、推理法八節に則って放たれた桜色の推理光線は、しかし紅蓮寺の、ゴム人形のようなぬらぬらとした動きで容易くかわされる。 当然だ。『犯人はお前だ』『意義あり』『それは違うよ』など、推理光線の類似の使い手は大勢いるものの、その共通項は一つ――推理 光線は『真実』を捉えるもの。 状況把握段階の終赤が放っても、その命中率は半分以下もいいところだ。 「ヒヒヒ! 怖い怖い! ――私は犯人じゃないの、お願い信じて! ――だったら証拠を見せてみろよ、探偵さんよぉ! ――そんなことどうでもいいだろう、それがなんだってんだ! ――俺を疑うたぁいい度胸じゃねえか、間違っていたらただで済むと思うなよ。 ――おれは殺人犯と一緒にいるなんてもうたくさんだ、先に帰らせてもらうぜ! ヒヒヒ! 似てたか? 似てたかよ、『エンドウ』! ヒヒヒヒ?」 紅蓮寺はサーカス、あるいはポールダンスのように、巨大な甲冑にぐるぐるとまとわりつきながら、挑発的な百面相を見せる。 「お?wwwなに、シューカちゃ んもいるの?www顔見せてよォーマジでwwwカワウィーんでしょー?www てかオレさっきから下半身でしかコミュれてねえ!wwは!wwwコレハセックス?www うそうそwww冗談だってwwwアメリカンwwwジョークゥwww」 暢気極まりないセニオの言葉が不快だ。 【創作の祭典】の真実も、彼にとっては『何をしなくても勝てる』以上の意味を持たないのだろう。 チャラ男ストラはかく語りき――シリアスな事象を理解出来ない、思考停止の力。探偵とは、まさに対極の存在だ。 「なあ! どうすればいいと思う? どうすればイイと思うゥ……?」 「な、何を、……ですか?」 甲冑の頭に足を掛け、逆さまにぶら下がりながら、紅蓮寺が問う。 「ルールさァ。ルール。分かってんだろ? おれはよ、面白ければ生き残れるんだよォ。 面白さ絶対主義だぜ、偉大なるGM様のお達しだァ……!」 「GM……?」 「だからさァ……打ち切るんだよォ……このSSは、おれのじゃあねえからなァ……」 足元を駆け抜けるネズミ。先程から妙に多い。どこか奇妙なシルエット。何かを、背負っている? 終赤がそれを注視しようとした時――びょん、と紅蓮寺が跳んだ。 終赤に跳びかかり、押し倒す! 「ヒヒヒハハハハハ! だからこう言うよな! ご愛読ありがとうございましたァー! ってなあ!」 がしり、と肩を掴まれる。予想外に強い力。 終赤の顔が歪む。痛みからではない、自らが、真実を見落として いたことへの自責だ。 ――ネズミに取り付けられたもの。いやというほど見慣れた存在。 粘土めいた暗色の固形物。あからさまなタイマー。張り巡らされたコードの中でひときわ目立つ、赤と青の二本線! 「ヒヒヒ! 城によォ! 探 偵 (プライベート・アイ)がいるんだぜェ?」 紅蓮寺が叫ぶ。 「そりゃあもう『爆発オチ』しかねえよ! ねえよなァ! ヒヒヒヒ!」 城が、震動した。 ひと際大きな爆音に続き、続けざまに起こる震動、衝撃、爆音、爆音、爆音――! ――紅蓮寺工藤は破壊のエキスパート。同時に、その頭の回転は決して悪くはない。 彼女はここで自慰行為に耽りながら――否、恐らくこの場に辿りつく前、試合開始直後か ら、捕まえたネズミに時限式の高性能爆薬を仕掛け、城中にバラ撒いていたのだ! 「お?wwwなになに? どぅーなってんのー?ww」 「ウヒヒヒヒヒ! なァ! 開始直後にステージ全爆破とかよォ……『ステージ特性を活かせてないSS』っつう評価がされても、仕方ねえよなあー! ヒヒヒハハハ! クソだぜ! クソだぜこれはよォ! エレメンタルジェレイドも真っ青な爆発オチだぜェー!」 「くっ……放しなさいっ!」 道連れを厭った終赤が、紅蓮寺を華麗に投げ飛ばす。サッカー、フェンシングに並ぶ探偵護身術の一つ、バリツだ。 ――爆発崩壊する城からの脱出! どちらかと言えば『怪盗』の領分に近いものの、確かにそれは『探偵』が想定すべきシチュエーショ ンの一つだ。 だが、彼女の流派は『本格派』。そこまでアクションに特化していない。 「ヒヒヒ! 最初からクライマックス……? それじゃあ名作だろーがよォ…… おれはよぉ……最初っからエンドロォォォォォォーーーール! だぜイヒヒヒヒヒヒ!」 ――なお、エレメンタルジェレイドはアニメ化もした月刊ブレイド連載の漫画であり、武器に変身する少女と空賊の少年との冒険ロマンファンタジー作品である。 七年にも及ぶ長期連載を爆発オチで投げたことで一部で批判殺到である。 「ツッデッデッデ! デッデデデッド! デッデデドッデッデッデデデン♪ ツッデッデッデ! デッデデデッド! デッデデドッデッデッデデデン♪ ツッデデッデッデデンデン! ツッデデッデッデデンデン♪」 紅蓮寺は崩れる天井を仰いで、イチローめいた地球滅亡のテーマを調子よく歌う。 当然ながら、瓦礫から逃れる気などない。 「お?www抜けたァー!wwww」 びしびしびし、と左右の壁に亀裂が入る。 その亀裂に乗じて、壁からすっぽ抜けた土だらけの影。 「ハージメマーシテェェ~、クドーちゃんにシューカちゃぁん! 黄樺地セニオ、でぇぇぇぇーーーっすウェーイ!!ww 出してくれてマジサンクスペテルブルクゥー!www試合終わったらドゥー? 遊びにいかねー?wwwってうわ城崩れてねこれ!?ww ナニユエ!wwマジ勘弁www」 しかし、慌てた様子のセニオは、紅蓮寺と同じく何ら対応を取ろうとしない 。 「ま☆いぃーや! だってェ?wwオレ勝つこと決まってるわけだしィー?」 崩れゆく城の中で、四方八方を向いては、何やらキメたポーズを取る。 どこかから見られていると思っているのだろうか。 「ウェーイ見てる? 見ーてーるゥー作者サァン?wwwカッコよく勝たせてよォー?ww しっかりとねー、あ、それとも名前で呼ぶかァ? ――ちゃーんと書いてよォー、ア」 その影が、――崩れ落ちる瓦礫に飲み込まれた。 腹を抱えて笑い転げる紅蓮寺。 「く……!」 震動する城の中で。 終赤は、ギリと奥歯を噛んだ。悔しさからではなかった。 「これは、使いたくはありませんでしたが……!」 ――そして、全てが崩壊した。 ◆ ◆ ≪sight 紅蓮寺工藤≫ 「――――あァ?」 紅蓮寺工藤は、当惑した。 持ちこめた爆弾にも限界がある。流石に、城外部の石垣や堀ごと丸ごと解体、とはいかなかった。 だが彼女の爆破技術もあり、少なくとも、彼らのいた建物は完全に崩れた。 焦げた柱が露出し、壁はことごとく土くれとなって風に流され、天守閣のシャチホコが、瓦と木くずの中に埋もれている。 瓦礫の山に、ひゅう、と風が吹き、 「『スマート・ポスト・イット』」 すぐ上で。特大の瓦礫が、ケーキのように『分割』されて、左右に転がった。 「う……」 ぽたりぽたりと、血が零れる。 彼女の上に、体積を奇妙に減じた遠藤終赤が、その全身を血塗 れにして立っていた。 庇われていた。 「ちょっちょォーウ!wwwダイッジョブかシューカちゃぁん!www死ぬなーwww」 「お気になさらず。……終赤、良い仕事です」 「気にしないで、終赤。あなたも上手くやったみたいだね」 少し離れた位置で、半分になった終赤(B)が、同じようにセニオを庇っていた。 もっともこちらは、セニオ自身が途中からポータル・ジツによる傘を張ったらしく、かなり軽傷である。 身を護るつもりのなかった紅蓮寺の周囲には、『分割』された瓦礫が無数に転がっている。 割合自在の分裂能力『スマート・ポスト・イット』。 それは逆に言えば『あらゆるものの体積を自在に分割出来る』ということでもある。 大きな瓦礫を触 れた端から分裂させ、身を守ったのだ。だが――何の為に? 「ヒヒヒ……なにしてる? おれに惚れたのかァ? ヒヒヒヒヒ! レズかお前ェ? それともアレか? あっちのケツ男か? カルいのが好きってか! ヒヒヒヒ?」 「……いえ。あなた方を……助けたのは、拙の、信条から……」 そして終赤(A)は、血塗れの終赤(B)を呼び、「再結合」する。 両方の損傷が同化する。少女の額が裂け、口の端からつうと血が零れる。 終赤はがくりと膝を折りそうになるが、彼女は左手首の腕時計を自分の首筋に当てると、何らかのスイッチを押した。 ぷしゅ。時計型麻酔銃に仕込まれたモルヒネが、一時的に彼女の意識を覚醒させる。 既に耐性が出来ている彼女にとって、 大の男をも眠らせる麻酔も、ちょっとした栄養ドリンクのようなものだ。 「――叔父上は仰っていました」 怪我を一切感じさせずに、ゆるりと少女は歩を進める。 その様は、先程まで紅蓮寺とセニオに翻弄されていた姿と同一には思えない。 彼女の奥歯に仕込まれていた、常人ならば致死量のZBR粉末麻薬は、彼女の混乱した思考を洗い流していた。 「犯人を死なせる探偵は犯罪者と同じだ。殺るのなら、己が推理光線で撃ち殺せ、と」 そして彼女は――崩壊の間に『推理』を終えたのだ。 「…………」 紅蓮寺工藤は、動けなかった。 彼女の、外面に似合わない明晰な頭脳が、この時、最大限のアラートを鳴らしていた。 まずい。 まずい、まずい 、まずい、まずい、まずい。 これは。この『ノリ』には、覚えがある。 あの忌々しい男が、時折見せていたものと同じだ。あの、神に愛された万能の天才。 目の前のコイツと、同じ名と、同じ肩書きを持つ、最悪の同志! 「――それでは、解決編を始めましょう」 “探偵が真相を語る時、何人たりともそれを妨げること能わず”。 第四の壁を越えし狂人は、だからこそ、誰よりもそれを理解していた。 「へ……? 解決? 何を解決するんだよ、事件なんて、ナンも起きてねーじゃん?」 セニオの問いに、終赤は穏やかに答える。 「探偵が解くのは、殺人事件とは限りません。世界全ての欺瞞が、探偵の追求の対象です。 ……セニオ様。一つ確認したいので すが、貴方がラーニングした彼女の能力はどのような内容でしたか?」 「は? ……クドーちゃんの、」「おれの、能力ゥ?」 奇妙な質問に、一同が首を傾げる。 ――異常な光景だった。 セニオと紅蓮寺、どちらもこんな言葉で大人しく従う器ではない。 だが、今この場は、彼女の領域(かいけつへん)なのだ。 古来より、探偵は「場」を呑む力を持つ。 話術。緩急。態度。雰囲気。叙述。それらを使い、容疑者から、証人から、有力な証言を引き出すのだ。 今この場において、全てのファクターは探偵の為に回る。 火曜日夜の湯けむり温泉旅館、あるいは福井県の断崖絶壁にも酷似した特殊空間。 「さっきクドーちゃんからコピーした奴? え、どっちの 方?」 「どっち? ……この世界が創作された世界であるというものですよ。ラーニングは出来ていますよね?」 「ああ、落雷の方か。えっと――能力名は『創作の祭典 -フィクション・ファンクション-』。 効果は『「自分が物語の登場人物であること」を理解する能力。』制約は『術者と関係性を持っている間』だったっけかなあ」 「間違いはありませんか、紅蓮寺様」 「ヒヒヒ――そうだなァ。この世界はSS! 面白ければ生き残り、つまらなきゃ死ぬ。 面白い限り、おれは絶対死なねぇ――」 「それは、本当ですか?」 放たれた言葉に。 紅蓮寺が、へらへらとした狂人の笑みを、大きく歪めた。 「な――にィ……?」 「『理解する』能力。ですがそれは、他 者を対象としている時点で、『理解させる』能力、更に言えば『認識を強制する』能力――そう言い変えられます」 認識を感染させる。自己の認識を、他者へ強制する。 それは、魔人の基本能力だ。魔人能力の一般的な原理である。 「ちょ……ちょっと待ってくれよ、探偵サン」セニオが狼狽して言う。「じゃあ何だ? オレが勝つってことも、この世界がSSってのも、全部クドーちゃんの妄想ってことか?」 「ヒ――ヒヒヒ、何言ってやがる?」 紅蓮寺が馬鹿馬鹿しい、とばかりに笑う。 「wikiがあンだろうがァ! GMも! ダンゲロスSS3は、確かに開催されてるんだよォ! 勝てれば生きる! 負ければ死ぬ! 中の奴らが掲示板に書いた感想も、あンの大惨事なラ ジオの内容も、記載されたテメエらの情報も、全部おれの妄想だってのかァ? ヒヒヒヒ! 探偵ってのはイイ仕事だねェ! 妄言を吐くだけでいいんだからよォ!」 「いいえ、そうではありません。――あのwikiも、ダンゲロスSS3も、このSSを書いている中の人の存在も、――架神恭介様も、また実際に存在しています」 終赤が一転、紅蓮寺を肯定した。 かに、見えた。 「何故なら、紅蓮寺工藤様。貴方は、魔人なのですから」 「……ヒ? ――はァ!?」 放たれた言葉を、瞬時に理解出来たのは、紅蓮寺だけであった。 終赤が、この解決編で語る『真相』、その要を。 遠藤終赤が、静かに、指先を上げる。 「そちらが先とは、限らない」 一片の乱 れ無き、推理法八節を踏む。 「『自分は実体化した小説のキャラクターである』という認識が先にあったとしたら? 紅蓮寺様はそもそも小説内のキャラクターなのですから、その認識を持つこと自体は間違っておりません。 しかし、それを、他者にまで――読み物『アンノウンエージェント』とやらの登場人物ではない、現実の拙たちにまで感染させてしまったのが、全ての矛盾の始まりなのです。 その結果。 この拙たちの現実にまで、本来なかった上位次元『ダンゲロスを創った世界』が生まれた」 その指先に、桜色の推理光線が灯る。 「彼らは、ダンゲロスSS3の世界を書いている。それは確かでしょう」 光量が増す。 「――ですが彼らは同時に、『自分 たちは誰かに書かれた存在である』という認識を現実に変えた、紅蓮寺様の能力の産物でしかない。 我ら三人の、それぞれの中の人。此度のGKを担う陸猫様、仲間同志様。それらを育むあちらの世界の人類の歴史。魔人のいない世界。ダンゲロス世界を作り上げた架神恭介様。 ふふ、架神恭介。「恭しき」「架空」の「神」――まさに誂えたような名ではございませんか?」 「な、な、な……」 「貴方が絶対視している彼らもまた、紅蓮寺様と同じ『実体化された架空のキャラクター』に過ぎない。 それが貴方の能力――【創作の祭典】の『真相』です」 撃ち放たれた桜色の推理光線が。 紅蓮寺工藤の眉間を、迷うことなく、穿った。 ◆ ◆ 【sight 黄 樺地セニオ】 黄樺地セニオは幻惑されていた。 何故なら、チャラ男とはすなわち、『無知な大衆』の極地である。 彼らは被害者として、犯人として、証人として、ブラフとして、探偵が挑む真実の担い手であり、同時に障害である。 それゆえに、大衆と対する為に探偵が手に入れた「場」の支配技術――扇動・操作技術は、チャラ男の王たるセニオに対し、完璧以上に作用していたのである。 それゆえに、彼は終赤の『真相』――『紅蓮寺の能力は、彼女の思い込みを周囲の人間に強制するもの』であり、中の人、GMなども架空のキャラクターに過ぎないという推理を、完全に信じ込んでいた。 ――それが欺瞞であるということなど、気付きもしない。 「ふむ」 紅蓮寺の死体を確認し、遠藤終赤は頷く。 ――今の『解決編』。 あれは真相でこそあれ、真実ではない。 何故ならあの理論で証明出来たのは、両者の関係性の可能性のみである。 我々は鶏によって産まれた卵なのだ、という紅蓮寺に対し、いや違う、実は卵が先だったのだ、と言っただけに過ぎない。 卵が先か鶏が先か。どちらが先なのかなぞ、証明は出来ないだろう。 少し考えれば分かることだ。紅蓮寺も、試合を終えて復活した頃には、自分が謀られたことに気付くだろう。 欺瞞と言えばあれこそが欺瞞。否、欺瞞というよりも 「『戯言』……推理とは程遠い、下らぬミステリの代物でございますが。 まさか使う羽目になってしまうとは。叔父上、終赤はまだ未 熟ですね……」 だが、それは、一時的にせよ紅蓮寺の心を揺さぶり、推理光線を当てうるだけの『真相』となった。 『真実を追求するのが探偵の役割だ。だが、真実をどのような形で「真相」として露わにするかは、探偵個人の心がけでしかない』。 それもまた、叔父上が彼女に言った言葉である。 無論、その思惑も何もかも、セニオの考えの及ばぬところである。 「では――黄樺地様。お覚悟を」 「は、ちょ、探偵さん!? 勘弁して下さいよ、オレだって役に立ってたッショ!?」 「それとこれとは別。あくまで試合ですので。ご安心ください、この大会の医療関係は万全。一部の例外を除けば、ほとんどの損傷は回復致します」 向けられた指先に慌てて両手を振るも 、セニオは、終赤に抵抗することは出来ない。 彼は、終赤の「場」にこれ以上なく呑まれている。 既に、証拠の補強者として、または話を先に進める為の幼稚な疑問点の開示役として、『無知な大衆』としての理想的なムーヴを取らされてしまっている。 終赤の呼び名が「シューカちゃん」から「探偵サン」に変わっているのが何よりの証拠だ。 そして、犯人にすらなれなかった観客に、終赤の無慈悲な推理光線を放たれる。 「ちょ、『セット』! 『スマート・ポスト・イット』ォ!」 「む」 セニオは、左右ニ体に分裂したことで、かろうじて推理光線をかわす。 左右対称に、瓦礫に尻もちをつく。割合は綺麗に半々。終赤の瞳が本体を見極めようとし、すぐに無意味だと 考え直して指先を掲げ直す。 「所詮、土壇場での言い逃れに過ぎませんね」 無知な大衆が一人から二人になったところで、無知なのは変わらない。 それに、肝心要である終赤の推理光線『一ツ勝』を、セニオはコピーすることは出来ない。 このまま片方ずつ潰していけば良い。彼女はそう判断した。 「……ウェ?」「……ーイ?」 だが。 分裂した二人のセニオは、互いを見交わした。 「ちょ、」「マジで?」 そのときセニオの胸中に訪れたもの。 それは、――圧倒的なまでの、歓喜だった。 「「ゥゥゥゥゥゥゥゥウウウッツウェェェェェェッェエエエエエイ!!!!!wwwww」」 「な!?」 終赤が構築した「場」を容易く弾き飛ばし 、二人のセニオが飛び上がる。 二人がハイタッチ。両手をピストル状にして指差し確認。続けてウィッシュ。 「ウェーイ! オツカレィ!www」「オツカレィ!wwソレナwwチョーなっつwww」「シューカちゃんヨロ~wwwwハジメマシテェ~セニオでぇーっす」「あ、オレもオレも~、ハジメマシテ、セニオでぇーっす!」「同じじゃんwww」「意味ナッシングwwwサムスwwww」「サムス度パネーww」「ウェイウェーイ! で、やるしかなくね?」「てかシューカちゃんマジアレじゃね?」「マジマジ! シューカちゃんアレすぎっしょ!」 読者の皆さんは、少し考えてみてほしい。 たとえば、道端を歩いている時、進行方向にチャラ男が一人いた。 あなたは、そ れを避けて通るだろうか? 避ける人もいるだろう。だが気にしない人もいるだろう。そもそも、それがチャラ男だと気付かない人もいるかもしれない。 だが――これが、『複数人のチャラ男が集まり、盛り上がっている』ときならどうだ? 誰もが心なし距離を置いて、あるいは大きく迂回して通るのではないだろうか? 「黄樺地様……貴方は、まさか――!」 そう、終赤は見誤っていた。 今までの大会中、セニオの実力を大幅に減じさせていた、一つの事実を。 ――チャラ男とは、本来、『群れで生活する生き物』なのである! 「くっ、私は、」 「ウェエエエーイ!」「ウェイウェーイ!」 再び場を支配しようとするが、それもセニオの放つ笑い声――往年の 力を取り戻した、チャラ男文明に伝わる古のパワーワードによって、容易く弾かれる! かつて、鎌倉時代は宇治拾遺物語。翁が「ゑい」という掛け声で酒席を盛り上げるシーンが存在する。 いわばそれは無礼講の表音言語であり、終赤の操作力を弾いて余りある! 「シューカちゃん、カッワウィーネー!www」「あと二年後に期待ってヤツぅ~!ww」「いやいや十分っしょ! あ、でもおっぱいはもうちょい欲っしっい~?」「マザコンかよお前www」「いやお前はオレっしょwwww」「マジでか!www超ビビるぅ~!wwww」「マジだし! マジ勘弁だわ~!ww」「ウケるwwww」 分裂したチャラ男。一人でもチャラいセニオが二人! そのウザさは当社比二倍、いや二 乗か! 本来は実力も二等分になるはずのスマートポストイットによる分裂も、軽薄さこそが取り得であるセニオにとって、体積が減ることはむしろパワーアップですらある! 「『セット』www『ポータル・ジツ』ゥー!」「『セット』www『スマート・ポスト・イット』!wwww」「遊ぼうぜシューカちゃん!」「ウェイウェーイ、シューカちゃんのぉ~、ちょっとイイとこ見ってみったい~!」「仕事なにシテンノー? 探偵? マジメー!www」「タイホされちゃう~どっしよ~!wwwはははははは!wwww」 「ふ、不覚……!」 異様な騒がしさを持った二人が、終赤を翻弄する。 周囲は未だ、紅蓮寺によって破壊された瓦礫の山である――だが終赤は、まるで自分が、休 日のゲームセンター、あるいは金曜日夜の飲み屋にいるかのような錯覚を覚えさせられていた。 ドーピングの効果も限界に近い。状況はまさに最悪だと明晰な頭脳が伝えている。 「……いいでしょう」 だが、それでも終赤には、名に知られた遠下村塾の探偵としての誇りがあった。 「私は未熟だった。……なればこそ、全力で向かわせて頂きます!」 加速度的に蔓延するチャラさを、徐々に掌握していく。 推理法八節を、必死で練り上げる。伏線を踏み、フーダニット、ハウダニット、ワイダニットを造り、証拠を構え、トリックを打ち起こし、アリバイを引分け、犯人と会い、心を残して真相を放つ。 「ウェーイ!wwww」「犯人は――!」 今ここに、チャラ 男VS探偵の、この試合最後の戦線が幕を上げる―― ◆ ◆ 【sight you 】 「――ん?wwww」 あなたは見る。 セニオの片割れが、ふと何かに気付き、動きを止めるのを。 彼は、背景で戦う己が半身と終赤には目もくれず、ふんふんと何度か頷いている。 「あー、成程、これってそうやって使うのかよwwwわっかりっづれーぇwww」 ふと、あなたは思い出す。 セニオが先程、終赤に【創作の祭典】の能力説明を求められた際、奇妙な答え方をしていたことを。 ――さっきクドーちゃんからコピーした奴? ――え、“どっちの方”? 「『セット』ォwwww『 創作 の 再転 (アン・ノウン・エージェント)』 wwww」 能力名。【創作の再転 -アン・ノウン・エージェント-】。 能力。架空のキャラクターの召喚。メタ関係の把握。 制限。干渉出来るのは、術者と創作的につながりのある存在に限る。 「ウェーイwwww」 あなたは、その能力名を知らない。 だが、その能力の存在を、wikiの紅蓮寺工藤の項目で読んで、知ることが出来る。 ――それは、ネット小説「アンノウンエージェント」の作者が持つ魔人能力だった。 紅蓮寺工藤という、架空のキャラクターを現実に実体化させた力。 その副産物でしかない【創作の祭典】の規格外さから見ても、まず埒外の異能であることは推測出来るだろう。 そして、セニオの強力無比なコピー能力のラーニング条件 は、『能力存在の認識』である。 紅蓮寺の存在を知覚し、【創作の祭典】によってその背景設定を把握した瞬間、彼はこの能力をもコピーしていた。 「ウェイウェイウェーイwww」 ただし。 この能力、いささか過剰な効力を得てはいるが、基本的には、『アンノウンエージェント』の作者が、自作品のキャラクターを現実に呼び出す為に得た力である。 しかし、黄樺地セニオはチャラ男である。流行の漫画や映画こそ、まあそれなりに追うものの、創作そのものには縁がない。 制限を満たす、「創作的につながりのある架空のキャラクター」が存在しないのだ。 本来ならば、コピーしても、何の意味も無い能力。 ――本来、ならば。 「ん~、ンッン~?wwwww 」 彼は何やら、四方八方に手を伸ばしている。 どこかから、見られていると思っているのだろう。 事実、それは正しい。あなたは、彼を見ているのだから。 ――本来ならば意味のない能力。 さて、あなたはどう思うだろうか? セニオが【創作の祭典】によって、メタ設定を感知している現在。 終赤の真相ならぬ戯言を、無知な大衆として信じてしまっている現在。 セニオと、『創作的につながりのある』『架空のキャラクター』。 魔人能力は認識に依る。 さて、あなたはどう判断する? 果たして、『投票という手段によって、セニオの今後の動向に干渉することの出来る』人物は、 彼と『創作的につながりがある存在』と言えるだろうか ? 「お、いたいたーァwwww」 セニオが、『あなた』を見た。 「ほらーァ、アンタもさあwww読んでばっかじゃタルいっしょ?www こっち来いよwwwwwカッモォ~ンwwwwww」 セニオが手を伸ばしt _ / ~ヽ. / ヾ /,___, r`i、 { ー- /.| /~ - ._ ヽ,__,,/ i >tー | } ,i \. | i | | /ー /、 丶 ノ ~ | `- , i / ̄~ -ー | .{ i __,, - !、 ヽJ_ノ`-, / ` -ー, ) , .} !、 _,,.. -!、 .{ /ヽ、 ー--― ..,,,....-=ニ , ー / / ◆ ◆ あなたは、このSSを最後まで読むことが出来ない。 ゆえに。 この先は、貴方自身の目で確かめてほしい。 ◆ ◆ このページのトップに戻る|トップページに戻る
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此処では面白いSS集をのっけていこうと思います。 実はありえないと思いますがほぼ、此れは盗撮なんですd すげーw -- すばる (2011-03-17 14 34 25) なんか自分がとったSSに面白いのがあったから、なんか・・・のせてみた。 -- 氷牙 (2011-03-17 14 36 46) おもろいなーーww 俺もこんなの取りたいは -- ぽみー (2011-03-28 20 41 37) すげーわww -- ゔ〲〰 (2011-03-31 19 01 57) ありげと -- 氷牙 (2011-03-31 19 03 04) 此処にのってるSS殆ど疑惑のwikiのSS集のヤツじゃんwww -- るんと (2011-04-30 22 07 54) 俺もうつりたかったな。 -- 炎牙 (2011-05-01 10 15 05) え、俺此処の管理人だしな。 炎牙 ういーっす おひさ 最近ちびちゃとブームだ(´・ω・`) -- 疑惑 (2011-05-02 11 53 29) 名前 コメント
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エンディング後の世界を扱っていますので【ネタバレあり】です。 固有名詞一覧 ・ケビン 眼鏡ヒーラー♂ ・モル 金髪ロリヒーラー♀ (名前は公式ちびキャラトークより) エロは微エロ、グロ表現あり(治療風景) 前述どおりエンディング以降のネタバレあり 午後『お客さん』が一体搬入されてきた。 薬品の刺激臭と、肉の生臭さ、血の鉄臭さが混ざり合った空間。 ここはヒーラーのもう一つの戦場、治療院。 それにしても、今日の『お客さん』は実に酷い。 ヒトの屍体と言うより、コレはもう単なる一山の肉塊だ。 施術台の上よりは、肉屋の軒先で量り売りされている方がよっぽどお似合いだろう。 屍体は十分見慣れたつもりだったけど、ここまでヒデェのを見ると流石にくらくら来る。 このバラバラの肉片を、組み立てて一個の人間の形に仕上げ、なおかつ蘇生させる。 それが今日の僕たちの――師匠と、僕の仕事だった。 モル治療院。 ウチの師匠のモル様は他のヒーラーがさじを投げた患者(っていうか大抵は屍体だ)さえも治癒してのける凄腕なのだ。 ……ただし、超ボッタクリの。 「あー、こりゃデスシザースに殺られたか?」 師匠はそのちいさく白い手で、施術台に乗っけられた肉塊の一つを掴み、検分していた。 「ええ、お連れさんが、ゼンダ竹林でやられたみたいな事言ってましたけど……何で分かるんです?」 急な『来客』に、ぐうたら寝こけていた師匠をたたき起こしたのがついさっき。 『お客さん』の死亡状況はまだ僕しか聞いていないはずなのに。 「ここの切断面見てみな。アイツのハサミにやられたら、こんな感じにスパっといく」 「なるほど。だけど、蟲の類にやられたにしちゃ、屍体に喰われた跡がない様な……」 「アイツぁな、ああ見えて草食なんだよ。だからこそ、てめえのエサのゼンダ竹に手ェ出すやつは許さねえ」 「へぇ……」 充満する血と肉の匂いに包まれながら、僕は師匠の言葉に耳を傾けていた。 言葉使いこそ少々荒っぽいものの、声そのものは少女のそれ。 スプラッタな状況に少々参りかけていた僕は、ついついそのソプラノに安らぎを求めてしまっていた。 「曲かけろ」 師匠の端的な指示。こういうときにはすっごい頼もしい。 「了解。なんにします?」 「灼熱――いや、やっぱ風と木」 ふむ、僕たち自身の手を早めるよりも『お客さん』の体力を優先する判断か。 僕の手指がプレロマ特製『音の出る機材』のボタンをあれこれ弄ると楽曲が流れはじめた。 生身のプリンセスの歌謡には及ぶべくもないが、この『機材』からの聖歌でも気休め程度の効果はある。 とは言え、間違いなく大施術になる。その気休めが成否を分けるかもしれないわけで。 風と木の詩。 聞くものの生命力を高め、その優しくも力強い調べは死者の肉体すら賦活する……って…… ……あの、動き始めたんですけど。バラバラ屍体が。 いやいやいやいやいや。 コレはない。 無しにしてください。 賦活化された肉片がそれぞれビクビク動き出すとか、それどこの怪談ですか。 「ケビン。なぁにボサっとしてんだ。『お客さん』眺めてる暇あったらとっとと手ェ動かせ」 「すみません師匠僕コレ絶対無理です」 「ンなモン単純な反射で動いてるだけだろうが! ヒーラーが屍体相手にビビってんじゃねえよ!」 呆然としていたところを、師匠ににらまれた。 にらまれるままに、彼女の翠緑の瞳を眺め続けていたいと言う欲求に駆られたが、 どうにかそれを振り切って作業に取り掛かる。 ウチの施術室の機材や台は師匠の背丈にあわせて、ちいさなサイズのもので統一されてるもんで、 師匠よか頭二個分大きい僕が作業するには少々しんどい。 「とりあえず……パーツごとにミルロメディス注射しときましょうか?」 「それと破損部にヒュプノ結晶粉末塗って賦活を促進させとけ。ついでに動くと邪魔だし麻酔も微量な」 なるほど、既に作業をはじめていた師匠の傍らにはおとなしくなった身体部位がいくつか転がっている。 蠢く肉塊に触るのは正直おっそろしいが、どうにか薬品を注入し、肉片の痙攣をおさめていく。 「それ……と、それ。接合するから肉切開して骨を露出しとけ」 師匠の指が、二つのパーツをそれぞれ指差す。 「針は何番です?」 「五番。糸はフロワログラス」 師匠は恐るべき事に骨さえ縫う。 縫って繕いつなぎ合わせる。 師匠の手の中で鋭い真鉄の針がひるがえり、強靭な蝶の繭糸が明かりを照り返してきらきらと光る。 豊富な経験と失敗を恐れないクソ度胸、そして何より施術者の人間離れした握力。 これらが揃って初めてなしうる文句なしの神業だ。同職として正直、見惚れる。 「うわっ……」 僕は僕で作業を進めていたが、何個目かの肉塊を手にしたとき、驚きのあまり取り落としかけた。 他の肉塊に比べてもひときわ大きく重いそれは、ヒトの頭部だった。 「師匠、この人、顔面がヤバイです」 と、いっても、とんでもないブッさいくというわけではない。 「おいおい……かじられてんじゃねえか。脳は無事か? 頭やられてると流石にどうにもならんぞ」 野犬の歯型だろうか。顔面がごっそり削り取られて大変無残な有様になっていた。 「たぶん……兜かぶってたみたいで頭蓋の中身は大丈夫かと。でもどうしましょう、コレ?」 「……ったく、重要器官の損傷と欠損は最初にチェックしとけって、いつも言ってんだろうが」 「う、すみません……」 頭はひねりつつも、師匠の手は流れるように動き、次々に屍体を縫い合わせていく。 「ケビン。おまえがやれ。得意だったろ顔面整復」 「待ってください僕ですか。生体の整復なんてやったことないですよ」 ダンジョンで拾ったしゃれこうべの生前の顔を想像し、そこに粘土で肉付けする訓練はさんざんやった。 自信もある。だけど、生身の顔に文字通り“肉付け”するってのは初めての経験だ。 「見りゃわかんだろ? あたしは“首から下”で手一杯。おまえ以外の誰が手ェ空いてるってんだ?」 「でも……」 「デモもストもない! やれっつったら、や・れ!」 まずい。師匠本気で怒りかけてる。 確かに『お客さん』の状態を考えれば一刻一秒を争う。僕がぐちぐち悩んでる暇なんてない。 「だけど、整復ってことはドラゴン幼体……つかうんでしょう? 良いんですかこんな高い薬剤」 ドラゴン幼体はいわば生体向けの充填剤だ。 筋肉の欠損部分に植え付ければ数分で馴染んで一体化し、文字通り“肉付け”できる。 しかるべき手順で精錬すれば最高級の戦場覚醒剤にもなるのだが、 腕の立つ冒険者が減った昨今では滅多に採取される事がなく、べらぼうに高価な品だ。 「良いも悪いもそれしかねぇだろ。後でコイツらからキッチリふんだくれ」 いいながら師匠は、だいぶヒトの形になってきた『お客さん』を指差す。 「払えますかねえ……」 ゼンダ竹林で死んだってことはそこそこ稼げるパーティなんだろうけど、 それでもかなり厳しい金額になるんじゃないだろうか。 「払わせる」 断言。師匠は絶対金を回収する自信があるみたいだった。 「ま、一応、担保は取っておくか」 「担保って……いつものアレですか?」 「いつものアレだ。つーか、くっちゃべってる暇があったら、いいかげん自分の仕事しろ!」 「はっ、はい!」 おしゃべりが過ぎたようで、叱られた。 自分の仕事に集中する。皮は剥がれ、肉はこそげ、一部、頭骨さえ露出している グロいお顔とにらめっこし、もともとの筋肉の流れにそって幼体をすり潰したペーストを植え付けていく。 機材から流れる『風と木』のおかげか、僕の心にも妙な高揚が生まれ、それが更なる集中を呼び込んだ。 「よしよし、上手いもんじゃねぇか。折角だから前以上に男前にしてやりな!」 僕の作業を覗き込んだ師匠から激励を受ける。 「はは、了解です」軽く笑って応じれば、 「ふふっ」師匠はにっこり微笑み返してきてくれた。 嗚呼、この人の笑顔と笑い声にだけはホントどうにも逆らえない。 まだまだ作業途中だというのに、師匠に出来栄えを褒められた事が嬉しくてならない。 一見小さなおんなのこにしか見えないこの女性に、本気で惚れこんでしまってる自分を、僕は深く自覚した。 3時間後に施術はつつがなく終了し、更にその38時間後 白銀水の浴槽に漬け込んでおいた『お客さん』は無事に蘇生した。 ♂♀ ―― つつがなく行かなかったのは、むしろ施術のあとだったわけで。 「だから兄ちゃんよ。払わないとは言ってないだろ? 高すぎるって言ってんだ」 『お客さん』の蘇生直後。 応接室のソファーで向かい合いつつ、顔面整復時にさんざん眺めたあのときの顔と僕は再びにらめっこしていた。 眼輪筋が無駄にぴくぴくしてるのは、僕の施術が未熟だったせいか、このファイター氏が怒ってるせいか。 ……やれやれ、元気なものだ。数日前にはバラバラ屍体だったとはとても思えない。 「ですから、先ほどからご説明させて頂いてますけど、薬剤だけで通常蘇生に必要な量の10倍は使用してるんです」 「じゃあ結晶10個分でだいたい3万5千ってトコでしょう? それがどうして12万にもなるのよ」 ファイター氏の肉塊を持ち込んだ、ローグ嬢がぶーたれる。 手間賃、ってモンを考えて欲しいなあ。 「技術料と、言うのもありますが、例えばその顔――」と、僕は鏡を取り出しファイター氏に手渡して、 「――顔の半分ぐらいがうっすらピンク色でしょう? 鼻から下がごっそりなくなってたんですよ。あなたの顔は」 その光景を想像したのだろう、血色の良かったファイター氏の顔が見る見るうちに青ざめる。 「……たいした腕じゃないか兄ちゃん。元通りの男前だぜ」 本人が言うなら、顔の造形はまずまずだったらしい。 「顔だけじゃなく、左の前上腕と側腹部の一部も欠損していました。 それの修復に入手の非常に困難な薬剤を使用してます。今回の施術料の大半はその薬剤だと思っていただければ」 「うーむ、確かにそれなら高いのもなあ……」 「ちょっと待ってよ」 ようやくファイター氏を丸め込めそうだったのに、そこにローグ嬢がわって入ってきた。 「私はそんな高いクスリ使えって、頼んだ? 勝手にそんなの使われても困るんだけど」 生き返ったらすぐコレだ。 “お願い! なんだってするからこの人を助けてあげて!”と、 半狂乱になってウチに駆け込んできた時のことをもう忘れちゃったんだろうか。 たかが数日前のことなのに。 「いえ、貴女は同意してますよ。施術前にこちらの書面に署名いただいたはずです」 僕はぺら紙一枚を彼女の眼前に突きつける。 用紙には専門用語と法律用語がずらずらずらと書き連ねてあるが、要点をまとめると二つ。 施術に失敗しても文句言うな。 施術にいくらかかっても文句いうな。 そんな内容を、多少オブラートに包んで、なおかつ分かりやすく彼女に伝える僕。 「――と、まあ、こちらに書いてありまして」 「そんな小さな字……いちいち読んでるわけが……」 ないでしょうね。 あんなボロボロ泣きながらでは、まともに書面など目も通せてなかっただろうし。 「だいたい前金だけで2万も払ってんのよ。これ以上ボッタくろうっていうの?」 「まあ、兄ちゃん……いくらなんでも高すぎらァな。ちょっと宿のほう帰って仲間と相談してきていいか? な?」 ファイター氏の目が泳いでるのは、僕たちの施術が不完全だったワケでもないだろう。 まずいなあ、たぶんこのまま逃げる気だ。 「ではせめて、質草がわりに装備一式置いてっていただけます?」 「いやいや兄ちゃん。商売道具取られちまったら稼ぎたくても稼げねえぜ?」 まったく、ああいえばこういう。これだから冒険者って人種は……。 「兄ちゃんよ。だいたいココは闇医者だろう? 書類書類というけれど、出るトコ出たら困るのはそっちだろうが?」 う……痛いところを付くなあ。確かにウチは大統領府未認可の治療院だけど。 こんこん。 頭をひねって悩んでると、ノックの音に思考を中断させられた。 「入るよ」 ノックと共に応接室に入ってきたのは師匠だった。 なにやら生体保存用の保冷箱を抱えてるけど……いつものアレか……。 そのまま、ちょこちょこと部屋を横切って僕の座ってるソファの横に腰掛けると、 箱を机の上に投げ出し、挑発的な笑みをファイター氏に投げかけた。 「話は聞こえてきてたけどさ、あくまで踏み倒すつもりかい?」 「踏み倒すたァ、聞こえが悪いなお嬢チャン。ちょっと帰って考えさせてもらうだけだって」 「それを踏み倒すっつーんだ。まあいい、担保はとってんだ」 「……担保?」 ワケがわからないと言う顔をするファイター氏。 そして、師匠はちらりとファイター氏の股間に目を向けたかと思うと 「ふふ、アンタ、またぐらの方がスースーするって思わない?」 ファイター氏は大きく目を見開いたかと思うとそのごっつい手の平で 自身の股間をバタバタと叩き、まさぐり、何かの確認をする。 「……ってオイ! ねえよ! 無え!!」 師匠は、脇においていた保冷箱のふたを開け中に納められていた肉片をつまんで それをファイター氏に見せ付けると、とびっきりの可愛らしい笑顔でこういった。 「これ、な~んだ♪」 師匠の指にぷらんとぶら下げられたそれは、サオ状の器官に、タマ形の器官、ソレを包む袋状の器官。 「てめえ、そりゃ俺の……」 「そ。アンタの『お宝』さ」 早い話が男性器ですね。 施術の最中に男のイチモツを切り取って保管しておく。これが『いつものアレ』の正体だ。 さすがというかなんというか相変わらず、師匠はえげつないことをしやがります。 「返せ! 俺のチンポ返せ!」 「ちょっと、落ち着きなって! 相手は子供だよ?!」 ファイター氏が師匠に向かって飛び掛りそうになるが、ローグ嬢が慌てて抑える。 いやそのなんていうか心の底から同情します。同じ男として。 師匠は何食わぬ顔で、再び肉片を箱に戻したかと思うと 「返してやるさ。金さえ払ってくれりゃあね――」 そこで、くるりと僕のほうを向き 「――って、ウチのお兄ちゃんが言ってましたぁ♪」 僕!? 僕ですか!? そのタイミングで振ってくるとか止めてくださいよっ! あと、師匠のほうが僕よか5倍は長く生きてるはずなのに(自称)何が『お兄ちゃん』ですかっ!? 「オイコラ兄ちゃんよ……何が面白くって、こんな真似してくれやがんだ、あァ?!」 ファイターさん、凄まないでください怖いので。 「だいたいこんな小さい子に、あんな事させるなんて……最低ね!」 ローグさん、にらまないでください怖いので。うわ僕なんかもう完全に悪者扱いですよ。 助け舟が欲しくて師匠の顔を見ると、すっごいニヤニヤしてます。楽しまないでください。この状況。 つまり『僕一人でどうにかしてみろ』って事ですね。やれやれ……。 「まあ、先ほど彼女が告げたとおりで。しかるべき代金を お支払いいただければ貴方の息子さんを無事にお返ししますが」 「テメエは人さらいか!」 ウィットにとんだジョークで場を和ませようとしたが、どうやらファイター氏はお気に召さないご様子。 「『お仕事』に関わる身体部位ではないでしょう? 手持ちがないなら頑張って稼いで来てくだされば」 「ションベンとかどうすんだよ!」 「ご心配なく。外陰部に女性のと類似な尿道口を整形してます。 まあ、女性と同じく座って排尿していただく事になりますけど」 「糞が……つーか兄ちゃんよ。このままテメェをぶちのめして力づくで 俺様のチンポ取り返しちまってもいいんだぜ? モノさえもらっちまえば、治療院はココだけじゃねえんでな」 ったく、実力行使のカードを切るのが早すぎるっての。コレだから脳筋は。 そんなん言われたら僕だって取れる手段が限られてくるってのに。 「……そこまでおっしゃるのなら、ご自由にどうぞ」 僕が一言告げると、師匠はそのまま無言で生体保冷箱をファイター氏へと差し出した。 オッケー、師匠が何も言わないって事はこの方向であってる。 「……お、お、お? ンだよ兄ちゃんやけに物分りがいいじゃねえか。ハナっからそうすりゃ良かったんだよ」 口笛さえ吹いて、上機嫌なファイター氏が保冷箱に手を伸ばそうとしたとき―― 「ただし、他所でくっつけても、せいぜいションベンの為の蛇口にしかなりませんよ、それ」 ――僕はなるたけ『悪徳医師でござい』という顔を作って、ファイター氏に言い放った。 「それって……どういう……」 ポカンとなったファイター氏の代わりにたずね返してきたのはローグ嬢の方だった。 「勃たなくなっちゃう……ってコト?」 「ご理解が早くて助かります。僕の首を賭けてもいいですが、他の治療院では切り落とした そのペニスに男性機能を取り戻すことはできませんよ。プレロマの技術を応用しましてね 生体プロテクトを施してあります。ウチ以外じゃまず解けませんよ」 横目で師匠の方をうかがえば、満足そうにニヤリと笑ってた。どうやらコレで正解のようである。 この人こういう嫌がらせが大好きなのだ。 「インポのチンポでよければどうぞ。ウチもこれ以上はお支払いを強制しませんので」 その一言が決め手になったのだろう。 一時間後にはウチのなじみの高利貸しから借金している『お客さん』達の姿があった。 ♂♀ そして、ファイター氏のペニスも無事に再接合したその日の深夜。 「寒い。そっち入るぞ」 師匠がノックもなしに僕の寝室に上がりこんできたかと思うと、開口一番そういった。 「どうぞ」 寝ぼけまなこを擦りつつそう答えると、師匠はあっという間にベッドの中に潜り込んでくる。 「おー、ぬくいぬくい」 「もうそんな季節ですか、一年って早いもんですね」 半ば竜である師匠の肉体は体温の維持を苦手とするらしく、寒さの影響をモロに受けて冬には目に見えて動きが鈍くなる。 こうやって、師匠が暖を求めて僕との同衾を強要するのは、個人的には秋の終わりの風物詩みたいなものだった。 「ンなもん序の口だ。ハタチを過ぎれば時間なんて週単位で飛んでくぞ。 三十路になりゃ月単位で吹っ飛ぶし、それよか年食いゃ去年の話も昨日の話みたいなもんだ」 「なるほど……師匠が言うと説得力があります」 「何をしみじみと納得してんだ……ったく」 百年を生きた魔女(自称)だと言うのに、そのむくれた顔は、肉体年齢である少女そのままに愛らしい。 「いや、流石に言うことが違うな、と思いまして」 「ふん…まぁいい。手はずは去年と同じだ。あっち向いてろ」 言われるままに顔をそむけ、背中を差し出すと、師匠はそっと抱きついてきた。 早い話が僕は一晩、彼女の湯たんぽ代わりになるわけだ。 「また無駄にでかくなりやがったな……硬いし、抱きごこちも悪い」 「……えと、なんかその、すみません」 幼い頃はすっぽり抱きかかえられていた僕の身体は、おととしには師匠に並ぶほどにすくすくと育ち、 とうとう去年には背丈は追い抜いた。今年もぐんぐん背は伸びて、最近では師匠を見下ろすほどになってしまった。 師匠にスパルタンに鍛えられたかいもあって、ゴツゴツと筋肉もついてきた僕の身体は、 確かに少女向けの抱き枕としては大きすぎるのかもしれない。 「せめてあたしも、もう頭一つ大きかったらなぁ……身体ちっさいと畜熱が難しくって好かん」 「でもほら、師匠の体って体積のわりに凹凸が少ないから、表面積も小さいし逃げ出す熱も少な、痛っ!」 殴られた。そりゃそうか。 「てめえ誰のカラダが平らだって?! これでもか?!」 あの、その、師匠。そんな思いっきり抱きつかれると、 脂肪分控えめとは言え二つの胸のふくらみがですね、僕の背中にですね、 「当たってます師匠! 当たってます!」 「当ててんだよ!」 僕の好み的には、凹凸がクッキリハッキリしてるのよりも、 むしろこのぐらい慎ましやかなサイズの方がジャストフィットと言うか、 ジャストフィット過ぎて僕の身体の一部がのっぴきならない状態にですね 「ヤバイです……その、勘弁してください」 「ふぅん……? ヤバイって、ココが?」 「あんっ」 師匠の手がするりと伸びて、僕の下着の中に侵入したかと思うと、元気になりつつある肉茎をきゅっと握る。 「気色悪い……野郎がそんな艶っぽい声出してんじゃねえ。しゃあねえ、勘弁してやる」 でも、そこで手ェ止められると生殺しって言うかですね、放置プレイっていうかですね。 「その、師匠……こんなんじゃ興奮して僕が眠れそうにないんですけど」 ここで食い下がっておけば、『じゃあお姉さんが、一本抜いて楽にしてあげる♪』みたいな展開も ほんのちょっとだけあるかもしれない。ほんのちょっとだけ。 しかし無慈悲にも、師匠は僕に抱きついていた手を離し、密着していた身体を遠ざけた。 「もういい。あたしの胸が気になるってんなら去年までとは逆でいくぞ」 「……逆?」 「お前があたしに抱きつけ。そんだけ身体育ったんなら、その方がきっと温いし」 それはそれで興奮モノでとっても困るって言うか嬉しいって言うか。 「ごちゃごちゃ抜かすな! お前の都合とか知ったことか!」 ええ、まあ、どの道僕には師匠の言うことに拒否権ってないんですけどね。 そして布団の中でごそりと寝返りをうった師匠の背中を、今度は僕の身体が包み込んでいく。 ちいさく、やわらかく、そしてちょっとつめたい。 ざっと体感で僕の体温より5℃ほど低いというところだろうか。 「おい、こら……変なモン当てんな」 当然というかなんと言うか、この状態で僕の剛直がおとなしくなってる筈もなく、 身体と身体が密着すると寝巻きごしとは言え、師匠のお尻を元気に突付いていた。 「すみませんでもコレ健全な成年男子のまっとうな生理現象――」 「健全な成年男子があたしのカラダで勃ててんじゃねえよ! このロリコン!」 「……いや、だって、この状況じゃ」 「言い訳はもういい。眠いし寝る。言っとくが変なところ触ったら殺す、 その変なモンそれ以上擦り付けたら殺す。とにかくあたしの安眠を妨害したら殺す」 自分のいいたいことだけ言い捨てると、師匠の身体はくてっと力を失い、愛らしい寝息を立て始めた。 どうやら生殺し確定のようです。今夜は。 だけどそのまま抱き続けているうちに、ちょっぴり冷たかった師匠の身体は僕の体温を吸い込んで温かくなり、 僕自身へと熱を反射するまでになってきた。これはこれで、いやらしくない意味で気持ちがいい。 なるほど。去年までの師匠の気持ちが良く分かる。 人肌の存在をその手に抱きかかえているというのは妙な安心感があるのだ。 その腕に抱きかかえた肉体の柔らかさと、肌に感じるヒトの熱と、 鼻腔に流れ込む少女特有の香りを味わううちに僕もいつの間にやら眠りについてて―― ――そして翌朝、目が覚めるとベッドの中でいきなり師匠と目が合った。 なんだ? 朝っぱらから様子がおかしい。 「オハヨウゴザイマス、師匠」 「おう、おはよう。大変ぐっすりお眠りあそばしたみたいだな、ええ、おい?」 森林の色をそのまま溶かし込んだような翠緑の瞳が怒りに燃えている。 しまった、寝ぼけて胸の一つも揉んでしまったとかだろうか? ちくしょう。どうせシバかれるんだったら、もっと意識がハッキリしてる時に揉みたかった。 「あの……何かやらかしちゃいました、僕?」 「何もなかった。何もなかったから睨んでんだ、わかるな?」 わかんないです。 「何もなかったんなら……良いことなのでは?」 「よかねえよ馬鹿。こんだけ分かりやすい据え膳出されといて、普通に寝る野郎がいるか?」 「でもその……昨晩は変な事したら殺す、って」 「だったらソレをちゃんと萎えさせとけ。一晩押し当てられてたこっちの身にもなれッてんだ」 言いながら僕の股間を師匠は膝でぐりぐり突付く……あ、確かにまだ硬いままですね、はい。 「使う気が無いならそもそも勃たせてんじゃねえ。襲われないってのも、それはそれでムカつくんだよ!」 「そんな、理不尽な……」 「ごちゃごちゃ言うならそれ以上勃たないように、素手での去勢を決行してやろうか、あァ?!」 「ごっ……ごめんなさいっ!!」 何が悪いんだかサッパリわからないけど、とりあえずこういうときにはあやまっておく。 師匠は布団をがばっと跳ね飛ばすとベッドから飛び降りる。 「あー、ちくしょう。そんなそこまで魅力ないか。あたしは……」 ウェーブのかかった金髪をカリカリと引っかきながらそうぼやく。 「大丈夫です師匠。僕的には、ばっちりストライクです」 たとえば寝巻きが少しはだけた薄い胸元が、そこはかとなくラブリーです。 言ったら殺されそうだから言いませんけど。 「お前にそんな事言われたって、嬉しくなんかねえよこのロリコン!」 どうしろと。どういえと。 その後、師匠はひとしきり怒鳴り終わると、ドスドス足音を踏み鳴らしながら僕の寝室から出て行った。 ああ、毎日が綱渡りだけど、とりあえず今朝も死なずにすんだらしい。 神様、ありがとうございます、今日も僕の命をつないでいただいて。 ♂♀
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概要 RPGではおなじみのモンスター、何かとズレたモンスターの多い本作でも出演。 闇の世界第1階層中央部の塔、闇の世界第2階層上層部に登場。 全体的に能力値が高く、お約束の様に炎を吐いてくる。 事前に洗礼を受けているとはいえ、二体で現れたりするとやはり危険。 戦士 ドラゴンキラーとかそういうモノは無いので素直に殴ろう。 最悪でも2ターンで仕留められないとレベル不足。 魔法使い 魔法がとことん通用しないので強敵。 コイツとさんじゅうきのいるエリアはさっさと突破して、 その先でレベル上げをするのが無難。 ステータス HP 180 MP 0 攻撃力 65 防御力 15 素早さ 43 経験値 22 ゴールド 99 関連項目 ハイドラゴン アイスドラゴン
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No.093・・・ダークドラゴン 種族:りゅう タイプ:ガッツ 大きな力を持つ闇のドラゴン。 性格はとても凶暴で、1度あばれだすと 手がつけられない。 特技:炎のブレス 強力な炎の息をはいて、その方向にいる 全員にダメージを与える。 合体作成例 B・E・Wドラゴン+ビックロウ No.092・・・ガーダードラゴン No.094・・・B・E・Wドラゴン 竜族ではB・E・Wドラゴンに次ぐかなりの強モンスター。全体的に能力が高く、特技は一方向の敵に70の固定ダメージ。複数の敵を巻き込めれば効果は大きい。B・E・Wドラゴンにもいえるが、竜族の小回りの聞かない移動パターンが唯一の弱点か。 自分のダークドラゴンのパラメータは体力248 攻撃151 防御98 移動7。 -- 名無しさん (2012-03-29 13 49 07) ブルーアイズに劣らない強さ。一例:体力244/攻撃150/防御98/移動7 -- 名無しさん (2012-11-10 22 16 41) 作り方はブルーアイズと同じで餌を肉にするだけ。 -- 名無しさん (2013-01-14 19 22 20) 暗黒のドラゴンのそっくりさん -- 名無しさん (2013-05-11 01 17 56) 上の方と同じく自分のダークドラゴンも248-151-98-7 最高だと思います -- 名無しさん (2013-06-14 19 50 46) ブリードで248-152-98-7。 -- 名無しさん (2018-09-02 20 04 43) ダイナソーウィングからカッパマンに進化させようとしたらダークドラゴンになったけど、リセットを繰り返したら無事にカッパマンになった -- 名無しさん (2018-10-07 16 27 59) 247 151 98 7 -- 名無しさん (2020-05-16 18 43 32) 名前 コメント
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あたしは急ぐ。 こんな、こんなはずじゃなかった。 ほんとならとっくに終わらせて、姉御のところに戻ってるはずだったのに。 ここはどこ? 辺りの景色はどこもかしこも見たようで、出口の無い無限回廊に迷い込んだような錯覚を感じる。 ない。ない。ここにもない。 お願い、あの角を曲がったら。 ……その先に続くのは同じように続く廊下。 軽く絶望で心が塗りつぶされそうになる。 止まっちゃ駄目だ。限界は近い、もうすぐ急げなくなるかもしれない。 なんとしてもその前に見つけなくちゃ。 心を奮い起こし、再びあたしは急ぎ始める。 ……トイレ、どこ………? ――五時間前、午前6時40分。 窓から差し込む日が眩しい。 小鳥のさえずりに引き寄せられて、あたしは現実に浮かんできた。 身体を起こして窓から見上げるとミロスの美しい空が見えた。 うん、今日もいい朝だ。 歩きながら腕を頭の上で組み、目一杯伸びをする。 若干身体を捻りながら背骨を鳴らすと、眠気が少し消え代わりに爽やかな気分が沸いてきた。 ドアをくぐる。 テーブルの向こう、あたしの向かいに光の反射で紫に見える黒髪の女の人が座っている。あたしの師匠だ。 テーブルの上には七人分の朝食。ちなみにその内容は 白いご飯。 味噌汁。 焼いたメザシ。 漬物が少々。 小鉢に納豆。 ……いまどきアイゼンでもなかなか見ない朝食ではなかろうか。 「って言うか、姉御料理できたんですね……」 「起きてくるなり開口一番それか」 あたしの口からつい漏れた本音を耳ざとく聞きつけた姉御が、味噌汁をすすりながら軽く睨んでくる。 「前から思っていたがそもそもお前は私をどんな風に見ているんだ。 昔からよくお手伝いをしてさっちゃんはいいお嫁さんになるわねと言われた私だぞ」 「へぇーへぇーへぇーへぇー」 「こいつ……」 「えー、だってギルマスもリーダーも姉御は料理が出来るなんていってませんでしたよ? 他に誰もいないときは自分で何か作れって」 「む……そうなのか?昔おままごとで泥団子を喰わせた事を根に持ってるんだろうか……」 「何やってんですか」 「まさか本当に食べるとは思わなかったんだ、大体食うほうも食うほうだろう」 「いや、そりゃそうですけど……」 「まあなんだ、もうこの話はいいだろう。……おはよう」 「……おはようございます」 「おはよう、今日もいい朝だね……」 テーブルについて朝食に取り掛かっていると、朝だと言うのにメイジ衣装フル装備の男の人がやってきた。 席に着き、肩まであるボサボサの青髪を手櫛しながらふああふ、とあくびをひとつ。 「ああおはよう、また徹夜したのか」 「うん……帳簿つけて届出の書類書いて内職やって新しい魔法の詠唱書いてたらいつのまにかこんな時間でさ……」 「あの、昨日もそんなこと言ってませんでしたっけ?ほんとに寝てます?」 「寝なきゃ人間生きていけないでしょー。少なくともおとといは……あれ?その前だっけ?えーとちょっと待ってね」 「食え。そしてさっさと寝ろ」 この人がうちのギルマスだ。 性格はなんというか、理知的で柔和ないい人なんだけど電波体質なのが玉にキズだ。 完璧な人間をやって尊敬されるよりも見下されてでもネタを仕込みたいという彼の美学は理解できない。 そんなギルマスだが放っておくとすぐ肉体の限界まで仕事や研究をやって過労で倒れるので注意が必要だ。 暇さえあれば本を読んでいるくせにギルドの誰より(ローグであるあたしより)目がいいという分からない人でもある。 「朝っぱらから寝てたら駄目人間でしょーが、まだ大丈夫だよ」 「お前は別ベクトルですでに駄目人間だ。いいから寝ろ」 姉御達が押し問答をしているうち、残りのメンバーが起き出してきた。 さっきまで朝の静けさに包まれていた食卓に、にぎやかさと活気が満ちてくる。 「味噌汁……懐かしい味だ」 あたしの右前方にいる丈夫そうなファイターの人がリーダー。 ギルマスがいるのに別にリーダーがいるのかと突っ込まれそうだが、あまり気にしないで欲しい。 しいて言うなら机仕事はギルマスが、畑仕事はリーダーが先導することが多いのでこういう呼び名になったみたい。 実直だけどギルド一物分りのいい人間の出来た人で、かついい感じにヘタレなのが何ともいえない。 苦手なものは爬虫類全般(何でこの人ハントマンになったんだろう)、特にワニが大嫌いらしい。 「懐かしいですか……私にはまだ良く分からない味ですね……」 その隣で味噌汁と格闘している女の人が副長。 ギルマスがいてリーダーがいてその上副長がいるのかと(以下省略)、 これはあだ名だ。眼鏡の真面目そうな冒険者がいいんちょと呼ばれていても変には思わないでしょ? ちなみに命名はあたし。リーダーについて歩く様子と、ナイトらしい生真面目な性格からなんとなくつけた。 正義感が強く、というか強すぎて若干空回り気味なところもあるけど自己反省を忘れないいい人だ。 「……」 あたしの正面でもくもくと漬物をつついているのが姫ちゃん。 正直この子のことはよくわからない。無口な子だ。 頭の上で耳が揺れているが実はこの子はルシェでは無い。つけ耳だ。 従ってこのギルドには一人もルシェがいないことになるが、ギルマスいわく別に雇用機会均等法に 喧嘩を売っているわけではなく単に出会いが無かったから……らしい。 あの耳はルシェの親友から送られたおそろいのもので、その親友はいまはこの世にいないらしい。 「どうしたの、箸が止まってるよ?食欲が無い?」 「あ、ううん。なんでもない」 そして、今あたしに話しかけてきた彼が……このギルドのヒーラーだ。 あたしより三つ年上の彼はその、まあ、なんというか、あたしの、いい人……っての? こんなあたしを女の子として見てくれる数少ない人で、大人しげだけどいざというときにはとても頼りになる。 初めて会ったときは単に童顔だなー、位にしか思わなかったけどこうして見るとなかなか……いい男だよね。 ……あー、おほん。 安全な場所で怪我した人を直すだけではなく脅威であるドラゴンを倒さなければならないと考えた彼は ハントマンになることを決意、ちょうど振り返った先でドラゴン退治について計画を立てていたあたしたちに 勢いで入団を希望して今に至る。 以上、これがうちのギルドのメンバー。 なかなかクセのある人達だけど、皆いい人なのはあたしが保障…… ……しまった。 すっかり紹介した気になっていたが、この人の事を最初に書くべきだった。 姉御に目を向ける。 寝乱れた長い黒髪で、メザシを口の端にくわえながら漬物に箸を伸ばす。 ……この人はこういうのが本当に絵になる人だ。 これが姉御。サムライだけど、さっき言ったとおりあたしの師匠。 そしてお世辞にも育ちの良くないあたしのお目付け役。 姉御と言う呼び名はこのギルドにお世話になることが決まったときびくびくしながら呼んだのが始まりだったが、 なんとなく定着して今でも基本的にこう呼んでいる。あとは気分でたまに師匠と呼ばせてもらっているが そういうときの姉御は口では『師匠と呼ぶなと言ったろう』とか言いながら何だかまんざらでもなさそうなので これからもたまに師匠と呼んでみようと思う。 居合と無手に鍛錬を欠かさず、普段大雑把に振舞ってはいても常にサムライの魂は忘れない。 そんな姉御が昔は斬馬系のサムライ崩れだったというから世の中はよくわからない。 カタナを扱う自己流の剣士として己が信じる道を往き、ブシドーだのなんだのを歯牙にもかけなかった姉御だが こっちに来て本物のサムライに出会いその教えに一転心酔、それまでのスタイルを捨て去って 名前まで変えたというんだから本当に極端な人だ。よっぽどどこか感銘を受けるところでもあったんだろう。 と、あたしの視線に気付いたのか、箸を咥えた姉御がこちらへ視線を送り返してくる。 「……なんだ?私の顔に何か……ご飯粒か?」 「すいません、なんでもないです」 ぺたぺたと頬をさわる姉御に首を振って否定する。 そうか、と食事を再開しようとした姉御はふと何か思い出したように持ち物を探り始めた。 「……そういえば福引で劇のペアチケットをもらったんだが……お前、一緒に来るか?」 ―――――――――――――――――――――――――― ああ、できない、私にはできない。 たとえ永久に手に入らないのだとしても、 この手でこの方に血を流させるなんて。 それならばいっそ、……私は、泡となって消えてしまおう…………… 「……っ……うぅ………」 「まだだ、エンディングまで泣くんじゃない」 そういう姉御の目には既に今にも溢れそうなほどの涙が揺れている。 あたしたちは文化ホールの一席に座り、遠い昔に書かれたというおとぎ話をモチーフにした劇を観賞していた。 「そんなこと言ったって……あ、姉御こそもう限界じゃないですか……」 「ば、馬鹿……目にゴミが入っただけだ」 「それならあたしだって、せっかくの、ペアチケットなのにっ、あたししか誘う人がいない姉御の不憫さを……」 みしっ。 「……痛い、超痛い」 「この、馬鹿………うう……」 「えうう………」 あたしも姉御も結局のところ、エンディングまで耐えることは出来なかった。 「副長もチケット持ってるみたいなこと言ってたけど見えませんね」 「午後から来るのかもしれないな」 「うー……それにしても久々に心から泣いた」 「やっぱ古くてもいいものはいいんだな……」 演劇終了後、あたし達は喫茶ルームでお茶にしていた。 国風に合った美しさで知られるミロスの劇場は、副長も一度来てみたいと言っていた話題のスポットだ。 しばらく無言で心と身体を温めなおした後、気分を変えるために話題をシフトしてみる。 「それにしても姉御、ほんとに誰か他に誘う人いなかったんですか?いやあたしは連れて来てもらってよかったけど」 「お前もしつこい奴だな……おらんと言ってるだろう。ほっといてくれ」 「だって……姉御24だよね?あと六年って長いようで短いですよー、姉御は婚活とかしなくていいんですか」 「……」 「……」 「……コンカツ………………あ、油揚げに衣を着けて揚げなおしたものとかか?」 ――駄目だこりゃ。 「……はぁ」 「え?違うのか?……え、えと、まさか本当に狐を揚げたりしないよな……? ちょ、ちょっと待て。じゃあ、ええと……」 「や、もういいです。姉御はつくづく恋愛に縁が無いってことだけ分かりました」 「なっ!?」 一瞬呆気に取られる姉御だが、やがて眉間に険悪な色が浮かんでくる。 「……って、何だと?お前最近ずいぶん態度がでかくなったんじゃないか……」 しかし悲しいかな、泣きはらした目のせいでご機嫌斜めの子供が頬を膨らましてるようにしか見えないんだよね。 はっきりいって怖くない。全然怖くない。 「だってそーじゃないですか。こちとら彼氏持ちですよ?そーゆー相手は普通外すか もしくはこれをやるから二人で行ってこい、ってのが大人の対応ってもんでしょ」 「ぐ……」 姉御がごにょごにょと詰まる。だって私だって見たかったし、とか言ってるみたいだ。 あのおっかなかった姉御に競り勝っていると言うささやかな優越感に浸っていると、姉御が話題を切り替えにかかった。 「……お前が誰と交際しようと勝手だがな、むしろもうちょっと慎めんのか? 仲良くするのはいいがそれにしたって恋人ができるなり暇さえあれば四六時中べたべたと……」 「なんですかそれ。ちゃんと戦う練習だってしてるじゃないですか、ダガーフェティシュだってレベル5まであげたし」 「あぁっ……、そういう問題じゃなくてな、……色ボケは少し控えろといってるんだ」 むっ。 色ボケとは言ってくれるじゃない。 あたしにあの虐待のような訓練を毎日受けさせた人の言うことだろうか。 ちなみに前回がソードマスタリー編とすると、今回はダガーフェティシュ編だ。 そりゃ最初の頃こそ 「握りが甘い、それだとすぐに吹っ飛ばされるぞ」 「はい」 「リラックスして構えることとゆるく構えることは違う、忘れるな」 「はい!」 「左旋回したときに半身が解けてるぞ!いかなるときも付け入る隙を与えるな!」 「はいっ!」 みたいなまともな訓練だった。 それがどうだ、最後にはまたもや置き去りで、しかも今度はまだフロワロの残っている洞窟だ。 フロワロが残っているということは当然『奴ら』がいるわけで…… 他にも色々ひどい目にあって、今日やっと休日なのだ。 ちなみに明日からは姉御と一対一の実践訓練、姉御から一本取れるまで続くらしい。 冗談じゃない、構えを取らず純粋な接近戦だけなら短剣が勝つのが当たり前だと姉御はいうが、 そんなこと絶対にありえないのは空を飛ぶ猫がいないくらい明らかだ。 とまあそんな訓練をサボりもせずやってきて色ボケとはあんまりだと思うんだよね。 あたしの口から棘を含んだ言葉が飛ぶ。 「色ボケって何ですか、あたしが今までやらなきゃいけないことすっぽかして遊んでたことありますか? 別に姉御が目に毒だっていうなら控えますけど何もそんな言い方しなくたって」 「だからそうじゃなく……いや確かにそういう意味でもあるんだが……」 「……」 「……」 「……」 「………夜」 「夜?」 「……夜、お前の部屋から声が聞こえてくる」 「……」 「……」 えーと、それって。 「――――――――――――!!?!??!?!!!?? な、な、な、なんっ………」 「それもアホのように毎夜毎夜。昨日だって寝ようとしたら……」 「ちょ、ちょっと待ってよ!?昨日は普通に寝ましたって!だって火曜と金曜はお休みにしようって……」 「……」 「……」 「あ、そ、そうか、悪かった」 「い、いや分かってくれればいいですけど」 「……」 「……」 「……え、週二日以外は毎晩?」 ……………………。 …… じ…… 自爆したーーーーーーー!? っていうか彼との夜の生活を曜日まで!? 羞恥と極限の混乱に陥りながらも、 あたしの耳は姉御の「なんだ、やっぱり色ボケじゃないか」と言うセリフを聞き逃さなかった。 くうぅっ。 恥ずかしい。消えてしまいたい!セクハラだ!……ええい、これも全部姉御のせいだっ!! あたしの心に理不尽な復習の炎が灯る。 心の奥からこみ上げるヤケクソ気味の羞恥に突き動かされ、あたしは報復の刃を抜いた。 「あ、姉御だって人の事いえないじゃないですか!? 昨日の晩、壁の向こうから一人で慰めてる声を聞かされてなかなか寝付けませんでしたよ! ……き、聞きたくなかったけど聞いちゃったんですからね!?」 「……」 「……」 「……………ええと」 え、何この反応。そんなナチュラルに困惑した顔をされても…… 「昨日から、私の部屋は一階に移ったんだが」 「え」 そうなの?とするとあの声は…… かちゃん。 音のしたほうに顔を向ける。 あ、いつの間に来たんですか副長。 どこにも見ないと思ったがやっぱり来たらしい。 建物自体のおしゃれさと劇場への期待で興奮しているみたい。 スプーンを取り落としたことにも気付かない様子で、緑色の髪と見事なクリスマスカラーのコントラストを作るほど 顔を 真っ赤に ……………………。 …… ご…… 誤爆したーーーーーーー!? 「いやあの」 「すっ……… ………すいませ……………………!!!」 誤魔化そうとする間もなく副長は泣きそうになりながら逃げ出した。 そのまま逃げていくかと思いきや、空気の読めないレジ員に止められて半泣きでお金を支払っている。 後に残された気まずい沈黙の中、あたしも冷静さを取り戻してきた。 「……お前、あれは」 「スイマセンでした、ほんとスイマセンでした」 「いや別に悪気が無いのは分かってるんだが……」 「うぅ、悪いことしたなぁ。姉御もなんかすいませんでした」 「あ、まあ、気にするな」 大きな犠牲を(副長が)払いながらもなんとなく和解する。 何か話す雰囲気でもなくなり、あたし達はしばらく無言でお茶をすすった。 …… しばらくして、下腹部に誰もが知るあの感覚が走る。 外に比べてここは石造りの大きな建物で気温は低いし、身体を冷やしたかな? 「すいません、トイレ行って来ていいですか」 「ああ、そこをまっすぐ行って突き当たりを右だ。しばらく行くと分かるはずだ」 「はい」 そうしてあたしは喫茶コーナーを離れ、トイレを探すために歩き出した。 「あ、右じゃなく左だったか……まあ案内も出てるしすぐ気付くだろ」 ―――――――――――――――――――――――――― ――現在、12時05分。 あたしは急ぐ。 なんだってこんな事になったんだろう。 まだまだ大丈夫だと思って迷子の親を捜してあげたのが間違いだったのか。 ううん、あれを間違いと言うほど不人情な人間ではないつもりだ。だけど、そのツケは今確実に来ている。 あたしが別のところに気を取られて気付かないでいるうちにそれはいつのまにか差し迫ったところまで来ていた。 意識した瞬間、時間経過で増大したそれはあたしから全ての余裕を奪う。 焦ってあたしは元の場所へ…… ……あたしは、自分のいる場所が分からなくなっていた。 そんなわけであたしは今、下腹部を刺す感覚に耐えながらトイレを探してこの広い建物をさまよっている。 一歩歩くごとに、着実に大きくなるその感覚。 おかしい。トイレはどこ?この西館どこかにはあるはずなのに…… ふと目を向けた先に、所狭しとプリントや張り紙が貼られている掲示板を見つける。 今も職員らしき女の子が脚立に上って新しい張り紙をしている最中だ。 もしかしたら館内の地図が載っているかもしれない。 そう判断したあたしは、その掲示板へと近寄っていった。 「遅いな………何やってるんだ?……何だか私もトイレに行きたくなってきたぞ……」 掲示板に近寄っていくあたしの先で、女の子が作業を終えたようだった。 張り紙をしている間前のめりだった身体を戻し、屈めていた背をうーんと伸ばす。 あ、危ないよ? そんな不安定なところで身体を反らしたりしたら後ろにひっくり返っ………ちゃったああああぁぁぁ!! 「ひぁっ……!?」 女の子の悲鳴になりかけた声が耳に届く。 あたしは反射的にダッシュをかけ、脚立ごと倒れてくる女の子の下に走りこんだ。 オーライ、このくらいなら楽勝で間に合うって…… どさっ。ガッシャアアアン。 「………!!!」 はっきり言って、このときの自分をほめてあげたい。 尿意のことも忘れて本気でダッシュした上、これだ。 確かに落下位置にいくのは楽勝だった。 だけど、あたしには生憎落ちてくる女の子を受け止めて姿勢を崩さない程の腕力は無いのだ。 当然のことながら、姿勢の悪さも手伝ってあたしは女の子を受け止めたまま床にしりもちを突き…… ……女の子が、下腹部に落ちた。 もう一度言おう。はっきり言って、このときの自分をほめてあげたい。 膀胱が破裂するかと思うような衝撃に声も出さず悶えるあたしに、女の子がおずおずと声をかけてくる。 「あ、あの!すいません、大丈夫ですか!?……あ!あの、私が落っこちたせいで何か怪我を……」 「だ、大丈夫、平気……」 「そう……ですか……?」 「うん……あ、それより……聞いてもいい?トイレ、どこ……?」 「え?」 不幸中の幸いだ、この子にトイレまでの最短距離を教えてもらおう。 「えと……一番近いトイレは反対側……東館の二階にありますけど。案内、出てませんでした?」 「………え?」 …… ……… …………姉御ーーーーーーー!? ……そろそろ本当に限界だ。 あたしは気の遠くなるような距離を踏破し、東館までやってきていた。 気の遠くなる距離といっても百メートル足らず、普段のあたしなら10秒とちょっとで走り抜けられる距離だ。 だけどもはや走ることすら出来ないあたしにとってそれは無限とも思える距離だった。 辛うじて普通の歩き方に見せているが、見る人が見ればあたしの歩き方の不自然さに気付くだろう。 あと少し、あと少し…… …… ……見えた! 東館二階、職員も使う小トイレ。男女用それぞれ1つずつしかないそのトイレのくすんだ扉も、 今のあたしには天国の扉に見える。 洗面所に入ってすぐ右側、『女子用』のプレート。あたしはそのドアノブに手をかける。 長かった……間に合ってよかった。 やっと、やっと。 やっと……… がたん ……………え? ドアノブに付いた小窓。 そこから覗く色は。 ……『使用中』を示す、赤、だった。 ―――――――――――――――――― ざーーー。 未だ被害を抑えるために無限と思える時間を耐え忍ぶギリギリの感覚。 そしてそれでも間に合わずに一部を漏らしてしまった絶望。 その二つが入り混じって奇妙な温度になっているあたしの頭に、遠くで水の流れる音が聞こえる。 そして、ドアの開く音。 「……こんなところで何してるんだ?」 聞こえるはずの無い声が聞こえてあたしは顔を上げる。 ……姉御? ………。 ああ、そうか。 姉御が入ってたのか。 姉御が入ってたからあたしは、 「……っ!」 「うわっ!?」 だっ。 ばたん。 かちゃかちゃかちゃ…… ――――――しばらくお待ちください―――――― ざーーー。 醒めた頭であたしは昨日の訓練を思い出す。 「常に半身で……グリップは柔らかくしっかりと……」 習ったことを呟きながら身支度をする……下着はトイレットペーパーに包んで捨てる。 ズボンに隠してある簡易ナイフを取り出し、しっかりと握る。 「……」 そして、何かに導かれるように、もう一本をこれまで使わなかった左手に握った。 「……よし」 よし、これで、戦える。 「……」 そしてあたしは、 「……っ!!」 ドアを蹴り開けた。 「どうし……うわっ!?」 「うわああああぁぁぁぁん!!」 「ちょっ、おい、ちょっと待て!いきなりなんだ!?」 「うるさい、うるさい、うるさああぁいっ!!」 「待てって!何だ!?何で泣いてるんだ!?私が何か悪いことをしたか!?」 ああ、ごめんね姉御。 本当は分かってるの。 姉御のあれはほんのちょっとした間違いで、あんなでかでかとした案内に気付かなかったあたしの過失の方が ずっと大きいんだって事は。 でも、でもね、姉御の言うことを疑わなかったあたしの最後の希望を、 よりによって姉御が打ち砕くのはあんまりだと思うんだ。 なんかもう、自分でもどうにもならない。誰かにこの怒りをぶつけないとやってられないの。 ほんとにごめんね、でも今だけは言わせて。 「姉御なんて…………だいっきらいだああああぁぁぁぁ!!!」 余談だが、翌日からの修行は一対一をすっ飛ばして次のステップに入った。 → 駆け出しローグの日記 アイゼンにて ← 駆け出しローグの日記
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ちびキャラトーク(パターンG) ちびキャラトークのローグ3:メルク/ローグ4:ハッチ/サムライ3:ラン/サムライ4:ナムナのトーク詳細。 1日目 「突然すまない! 実は、宿屋を探してるんだけど 道に迷ってしまったんだ。 あたいカザン初めてでね…。 こんなに広いとは思わなかった。 もしよかったら 宿屋まで案内してくれないか? →YES ありがとう! あたいは○○。よろしくね。 」(♪) →NO 急に声をかけてごめんな。 他を当たることにするよ。 」 2日目 「やあ、あんたか。 また会ったね。 あんたのおかげでこの間は助かったよ。 これでようやく 旅の目的を果たせるってもんだ! あんたにはいつか礼をさせてもらうよ。 」(♪) 3日目 「いやー、参ったよ。 あたいの生まれ故郷とは大違いだ。 こんなに人がいたんじゃ 見つかるはずもないか。 実は、生き別れた妹を探しに カザンまでやってきたんだ。 けれど足どりが途絶えてしまってね… 」(♪) 4日目 「あって間もないあんたに こんなこと頼めた義理じゃないとは 思うんだけど… あんたに仕事を頼みたいんだ。 あたいの妹をさ 一緒に探して欲しいんだ。 どうだろう? →YES ありがとう! 恩にきるよ! 」(♪) →NO 見ず知らずのあんたに こんなこと頼めた義理じゃないのは 十分承知してるよ。 でもさ… 」 5日目 「今日からあたいの妹探し 手伝っておくれね! さー! あたいもがんばるよ! 」(♪) 6日目 「あたいは 町の東半分をあたってみることにする。 あんたは南門のあたりを調べてくれるかい? …なんだかあんたと一緒にさがしていると すぐに妹が見つかるような そんな気がしてきたよ。 」(♪) 7日目 「あたいの妹はね ハントマンになるんだ! なんて言って家を飛び出しちまって それきりなんだ。 ハントマンになるって言うんだから カザンに来てるのは間違いないと 思うんだけどね… 結局今日も見つからなかったね。 」(♪) 8日目 「… 今日も収穫なしか。 少し…あたいも疲れてきた。 このまま、会えないのかなあ。 あんたはどう思う? 本当にあたいの妹はここにいるんだろうか? 」 →YES 「確かに… あきらめたらそこで終わりだよね。 がんばるよ、あたい。 」(♪) →NO 「じゃあ… あたい達は何のために頑張ってるのさ… 」 9日目 「まったく! 笑っちまうよ! 今日、大通りの酒場で結婚式をやってたんだ。 こんなご時勢に一体誰か結婚式なんて… と思ったら、いたんだよ、そこに! あたいの妹がさ! とんだ道化さ! 」(♪) 10日目 「あたいの妹は ハントマンになるためにカザンに来て 酒場で旦那と出会い一目ぼれ… 後はなるようになれ…で結婚だとさ。 あたいの心配を返してほしいよ! いや、それよりもあんたにはすまないことを しちまったね。 …怒ってるかい? 」 →YES 「申し訳ない! なんとか許してやってくれよ。 」 →NO 「あんた… 優しいんだね。 なんだろ…今日の風は埃っぽいねえ。 目が痛くって仕方ないよ。 」(♪) 11日目 「まあ、でも別のみかたをすれば こんな時代に ノーテンキでいられるってのも うらやましい話だよね。 むしろあたい達は 妹夫婦のノーテンキぶりを 見習ったほうがいいのかもしれないね。 」(♪) 12日目 「はぁ… あたいの妹はいい人見つけられたけど あたいにはちっとも現れる気配がないよ。 困ったものだね… ひとの心配より 自分の心配をしたほうがいいのかねえ。 」(♪) 13日目 「そういえばあたいは あんたのこと 何も知らないね。 あんたには いい人はいないのかい? 」 →YES 「こうしてあたいのところに 毎日来るようじゃあ あんたにも いい人なんていそうにないね! 」(♪) →NO 「なら、あたいとなんていないで そのいい人のところへ 行っておやりよ! 」 14日目 「よくよく考えたらさ あんたとあたいは にたもの同士ってわけだ! でも、不思議だよ。 あんたといると心が和むっていうか 優しい気持ちになれるのはなんでだろね。 」(♪) 15日目 「カザンのすぐ近くに 竜が出たそうだよ…。 たとえ竜がここに攻めてきたって あたいの妹には 指一本触れさせないからね! 」(♪) 16日目 「大変だ! 大変なんだよ! あたいの妹がっ! 妹がっ! 妹の旦那が竜に襲われたんだ! それを助けに行った妹も 竜に襲われて… ああ、あたいはどうしたら… 」(♪) 17日目 「妹も、妹の旦那も何とか助かったよ。 大事に至らなくて済んだみたいだ。 とりあえずはほっとしけど… でも許せないね! …竜の奴ら…! 」(♪) 18日目 「大統領府で竜討伐隊の募集がはじまったね。 …実は参加しようと思うんだ。 あんたはどう思う? 女だてらに戦いに出かけるあいたを おかしいと思うかい? →YES ずいぶんはっきり言うねえ! でもね あたいには守りたいものがあるんだよ! 」 →NO 「あたいには守りたいものがあるんだ…! あんたは…どうなんだろ… いや…なんでもない。 ひとりごとさ。 」(♪) 19日目 「今回の戦いは 竜どもの総大将のところに 突っ込む作戦なんだ! うまくいけば竜どもは 一網打尽さ! あたいはがんばるよ! 」(♪) 20日目 「そういえばあんたには 守りたいものって あるのかい? …いや。 気にしないでおくれ。 また変なことを聞いちまったね。 」(♪) 21日目 「…戦いに出かける日が近づいてきたよ。 不思議だね… これまで怖いなんて思ったことなかったのに 不安なんだ。 死ぬのは怖くない。 でもね、もう帰ってこれないかもしれないと 考えると、 あんたの顔が浮かぶんだ…。 」(♪) 22日目 「あんた… もし、もしもだよ。 あたいがこのまま帰ってこなかったら あんたはかなしむかい? 」 →YES 「その言葉 なによりうれしいよ! 」(ハート) →NO 「はは。 これであたいも心置きなく 竜どものところへ突っ込んでいけるね!」 23日目 「ねえ、あんた… いや… なんでもない。 …。 」(ハート) 24日目 「… あのさ… 明日、あたいに時間くれない、かな… 渡したいモノがあるんだ」 →YES 「約束だよ。 明日、ここで待ち合わせだ。 …あんたが来るまでずっと待ってるよ。 」(ハート) →NO 「あんたの都合を無視して 悪かったね… 」 25日目 「本当に来てくれたんだね。 あたいが大事にしてきたモノ… あんたにあげるよ。 受け取ってほしいんだ。 お願い。 目をつぶって… ずっと、忘れないで… 」 (パスワード表示) 「メモ、してくれたかい? 」 →YES(ハートいっぱい) 「ありがとう… あんたのこと 心の底から… あたいは…。 」 →NO パスワード表示画面に戻る。
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ちびキャラトーク(パターンE) ちびキャラトークのナイト3:ケイト/メイジ4:ヴァネッサ/ヒーラー3:モル/プリンセス1:マロンのトーク詳細。 1日目 「あら、ハントマンのかた? はじめて見る顔ですね。 わたしの名前は○○ 竜と戦うためにこのカザンにやってきました。 一緒にがんばりましょうね! 」(♪) 2日目 「こんにちは。 よく会いますね。 あなたには仲間はいますか? わたしは故郷の仲間たちと 戦いに出る約束をしているんです。 この木の下で 待ち合わせをしているんですが…。 」(♪) 3日目 「…。 あ、ごめんなさい… 少し考え事をしていたので…。 わたしはもうしばらくここで待ちます。 まだ仲間たちが来てないんです。 」(♪) 4日目 「…。 ずっと待ってるんですけど… まだ、来てないんです。 でも、もう少し待ってみます…。 」(♪) 5日目 「…。 結局 仲間たちは来ませんでした。 やっぱり もう来てくれないのかな…? 」(♪) 6日目 「あの… もし良かったら話を聞いてくれませんか? 」 →YES 「わざわざありがとう。 今日はもう遅いから 明日ゆっくりと話しますね。 」(♪) →NO 「時間をとらせてしまってごめんなさい。 わたしってなんて自分勝手なんだろう。 」 7日目 「わたしたちは故郷をでてから ずっと4人で旅をしてきました。 でも、旅の途中で竜に襲われて… その時、仲間の一人を失いました。 わたしが守らなくちゃいけなかったのに… 力不足だったばかりに…。 そんな私に失望して みんな故郷へ帰っていきました。 」(♪) 8日目 「みんなが故郷に戻っていった時、 わたしは裏切られたような気がしました。 いやな人ですよねわたし。 だって 全部わたしのせいなのに。 あなたもそう思うでしょう…? 」 →YES 「そうですよね… あなたの言う通りです。 わたしは身勝手で、弱くて… 何のとりえもない… 」 →NO 「あなたは… 優しいんですね。 」(♪) 9日目 「わたしはきっといつまででも待たないと いけないと思うんです。 たとえ仲間たちが来てくれなくても ずっとここで待つ必要があるんです。 以前、仲間たちは私を信じてくれた。 わたしはそれに応えることができなかった。 信じてくれた分、 今度はわたしが信じなければ…。 」(♪) 10日目 「あなただったら 一度自分が傷つけた人が 自分のところに戻ってくるまで 待つことが出来ますか? 相手が自分のしたことを 許してくれると信じることができますか? 」 →YES 「あなたは強い人なんですね… わたしも少しは見習ったほうが いいのかもしれませんね。 」(♪) →NO 「きっとそういう風に考える人のほうが 多いんだと思います。 」 11日目 「ずっと南の森に 竜が出たらしいですね。 この街にも いずれやってくるんでしょうか…。 そうなったら誰かが この街を守るために 戦わないといけませんね。 」(♪) 12日目 「ずっと旅にも出ずこの街で 待っていたから すっかり体がなまってしまいました。 ひさしぶりに体を動かしたいな。 もしよかったら手合わせ してくれませんか? 」 →YES 「…っ! ふうっ…ふうっ… お強いですね! いい運動になりました。 」(♪) →NO 「わかりました… 一人でトレーニングを することにします。 」 13日目 「ねえ、昨日の手合わせの感想を きいてもいいですか? わたし 戦いにむいてないでしょうか…? 」 →YES 「正直に言ってくださってありがとう… 今の弱い自分を きちんと見つめなきゃいけないですよね。 」(♪) →NO 「気休めはやめてください。 わたしは やっぱり何のとりえもないんです… 」 14日目 「あーあ… どうやったら強くなれるんだろう。 わたしがもう少し強かったら あの子だって… 命を落とさずに済んだかもしれないのに… 」(♪) 15日目 「わたし なにやってるんでしょうね。 故郷の仲間を失って 一人で意地をはってこんなところにいて… もうなにをしたらいいのか わからなくなってきました。 どうしたらいいんだろ… 」(♪) 16日目 「あ、あの… …お願い。 少しだけ 一緒にいてもらえませんか? なんだか不安で… 」 →YES 「…ありがとう。 」(♪) →NO 「…。 目に埃が入っただけです。 こっちを…見ないで。 」 17日目 「昨日はありがとう。 わたしやっぱり 本当に戦いにむいてないみたい 私も故郷にかえろうかな… こんな私がいても役にたたないし 私も故郷にかえったほうが いいのかな。 」(♪) 18日目 「あ、あの… 1つだけ聞いてもいいですか? もしもわたしが 突然いなくなったとしたら あなたは待っていてくれますか? 」 →YES 「…ありがとう。 勇気がでてきたわ。 わたし、信じることにする。 」(♪) →NO 「と、当然ですよね… へんなことをきいちゃって ごめんなさい 気にしないでくださいね。 」 19日目 「昨日はへんなことを聞いちゃってごめんね。 でも、すごくうれしかった。 じつはね、それ以外にも すごくうれしいことがあったんです。 仲間たちが… 帰ってきたの! 」(♪) 20日目 「みんなは亡くなったこの家族が ちゃんと暮らしていけるように 故郷で準備をしてくれていたみたい。 一瞬でも疑った わたしが馬鹿でした。 …全部、あなたのおかげね。 」(♪) 21日目 「ついにこの街の近くにも竜が出たみたい… 大統領府で討伐隊に参加する ハントマンを募集していたわ。 今日、仲間たちと相談するの。 討伐隊に参加するかどうかを決めるのよ。 もちろん… わたしの心は決まってるわ。 」(♪) 22日目 「今日、大統領府にいって 討伐隊に志願してきたわ。 心配しないで。 仲間たちと一緒に決めたの。 この街の人のために戦うって。 死んでいったあの子のためにも…! 」(ハート) 23日目 「今回の戦いは大きな戦いなんだって。 でも大丈夫! わたしには仲間たちがいるし… わたしを信じて 帰りを待ってくれる人もいるしね…! 」(ハート) 24日目 「ねえ お願いがあるの。 明日… ここに来てくれないかな?」 →YES 「待ってるから… 絶対だよ? 」(ハート) →NO 「…そう。 仕方ないよね やっぱりわたしは役立たずだし… 」 25日目(最終日) 「来てくれたんだね… 私の大事なモノ あなたに捧げます…。 この木の下でわたしと会ったこと 忘れないでいてね… (パスワード表示) メモ、してくれた? 」 →YES(ハートいっぱい) 「ありがとう… あなたはわたしの力になってくれた。 だからわたし 絶対あなたのこと忘れない。 わたしはちゃんと帰ってくる… だから この木の下で また会いましょうね。 」 →NO パスワード表示画面に戻る